No.79　台湾訪問

本年は東京稲城ロータリークラブが創立45周年を迎えました。私は当会の名誉会員を拝命しており、平成30年3月に行われた記念式典に出席させていただきました。
その席に台湾高雄市の林園地区からも多くのご来賓がお越しになりました。林園ロータリークラブは発足以来、東京稲城ロータリークラブの姉妹クラブとなっており、会員同士はお互いに旧知の仲です。私は一昨年に初めて台湾を訪問し、高雄では大歓迎を受け、その後彼らが来日された際には、こちらが歓迎するという交流を重ねています。
そして本年は、林園ロータリークラブも創立40周年という節目の年に当たります。日本から訪問しやすい日程で調整するので、ぜひ市長も出席いただきたいと、かねてより要請されており、ゴールデンウィーク前半平成30年4月30日の記念式典に出席のため、二度目の台湾訪問をしました。
前回の訪問も今回も、市として姉妹都市のお付き合いをしているわけではないので、正式な公務ではなく私費での渡航です。しかし歓迎好きの台湾側はそのようなことには頓着せず、到着ロビーでは「歓迎稲城市長高橋勝浩先生」などと書いた大きな赤い横断幕を持って、笑顔で迎えてくれました。国際空港のロビーで、自分の名入り横断幕を前にしての記念撮影は、少々気恥ずかしいものです。
ところで、今回の訪問の趣旨は先方の40周年記念式典への出席ですから、姉妹クラブである東京稲城ロータリークラブ会長からのご挨拶は勿論ですが、私にもお鉢が回ってくることになっておりました。
外国の方へ現地でのご挨拶・・・さて困ったなと、事前準備に考えあぐねていたところですが、やはり郷に入れば郷に従えで、下手は承知で現地の言葉にしようと決めました。
幸い東京稲城ロータリークラブの会員には、台湾出身で日本に帰化されたT先生がいます。私が日本語で書いた原稿を北京語に翻訳していただき、さらに発音を録音して音声ファイルにして送っていただきました。まったくの一夜漬けで練習し、記念式典本番に臨みましたが、林園の皆様からは好評とのご意見をいただきました。まさに外交辞令ですね。
今回の訪問は二泊三日の旅程で、翌日から高雄市内と台南市内を観光しました。高雄市は北回帰線より南に位置するため熱帯地方に属し、白い砂浜や紺碧の空、海を見ると太平洋の孤島と勘違いするほど美しく、大きなリゾートホテルもあります。現地で熟した台湾バナナやパイナップルなどの果物も豊富で、いずれも美味しくいただきました。
しかし、民進党に政権交代後、台湾独立派が勢力を増す中で、中国からの観光客が激減しているとも聞きました。
日本からの観光客は台北ほど多くはないようですが、成田空港から約3時間半、常夏の島台湾の高雄に、皆さんも機会がありましたら一度訪れてはいかがでしょうか？