No.53　平成28年度当初予算

（広報いなぎ平成28年4月15日号掲載）

市議会第一回定例会において新年度当初予算が可決されましたので、概要をお知らせします。
平成28年度一般会計予算の規模は347億円となり、対前年度10億1,600万円、3.0％の増となっています。
今回の予算編成では、健全財政を維持しつつ第四次長期総合計画の事務事業に取り組み、稲城市まち・ひと・しごと創生総合戦略に掲げる目標達成を推進し、東日本大震災の被災地支援を継続し、市内の防災減災を進め、新たな財源確保や創意工夫による経費縮減を図ることを基本としました。
歳入では、市税収入が2.5％、地方交付税が11.1％それぞれ増加し、一般財源総額では2.9％増と堅調な伸びとなっています。
歳出では、福祉・教育に関する経費が中心となり、民生費が5.4％の増、構成比は40％を超え、教育費は9.2％の増となりました。
今回の予算編成で特に重点を置いたことは、地域包括ケアシステムの構築に向けた施策、教育関係施設の整備、防災拠点である消防出張所の建築です。
復興支援については、今年度も福島県相馬市への職員派遣、岩手県陸前高田市でのボランティア活動を継続します。
子育て支援については、電子版の母子手帳サービスを導入、認可保育所・家庭福祉員の受入児童数の拡充、認可保育所における地域活動事業の拡充、放課後子ども教室運営委員会の設置などを実施します。
高齢者支援については、第7期介護保険事業計画の策定、後期高齢者に対する人間ドック診査料助成・健康増進施設の利用助成などを実施します。
観光振興・賑わいの創出については、いなぎ発信基地ペアテラスを稲城長沼駅高架下に開設、同施設の運営は商工会を指定管理者として委託、稲城長峰スポーツ広場の運営は東京ヴェルディグループを指定管理者として委託、いなぎWi-Fi（ワイ-ファイ）の整備、大空町・相馬市・野沢温泉村との姉妹都市・友好都市交流事業の充実などを実施します。
本年度の主な工事は、第二小学校学童クラブ新築工事、消防出張所新築工事、第二小学校校舎大規模改修等工事、長峰小学校・若葉台小学校・第六中学校の水道直結工事、第一中学校校舎大規模改修等工事、第五中学校天井改修工事、中央公民館ホール大規模改修工事などです。ここに掲げた案件だけでも約24億8,000万円になる大規模な事業です。
市の公共施設は、長期総合計画に基づき順次改修を行っております。改修時期につきましては、ご迷惑をおかけすることもございますが、建築年次・老朽化度合・市民要望などを総合的に判断して優先順位を決めておりますので、ご理解くださいますようお願いいたします。
i（あい）バスにつきましては、引き続き地域公共交通会議での検討作業を継続し、平成29年4月の第2期見直し路線運行開始に向け取り組んでまいります。
今年度も市行政の様々な課題に関しまして、引き続き皆様のご意見を伺いながら、解決に向けて努力してまいりますので、よろしくお願いいたします。