稲城市

No.138 稲城市立図書館開館50周年

最終更新日:2023年7月12日

本年は、現在の稲城市立第一図書館が昭和48年に開館してから50周年の節目の年になります。

市では、昭和46年の市制施行前後からの人口急増に伴い、様々な住民ニーズに対応するため公共施設を拡充してまいりました。市立図書館については、昭和50年に第二図書館、昭和54年に第三図書館、昭和58年に第四図書館、平成18年に中央図書館、平成21年にiプラザ図書館を開館し、現在の6館体制による図書館網が完成しました。

こうした施設整備により、市民の皆さんが身近なところで図書館サービスを受けられるようになりました。稲城市民の読書熱は非常に高く、開館以来大変多くの方にご利用をいただいており、平成18年度には、当時の区分である人口8万人未満の自治体の中で、個人貸出点数・予約件数共に全国1位となりました。

それ以降これまでの実績として、人口10万人未満の自治体の中で、個人貸出点数は15年連続で全国3位以内、予約件数は1位を維持しております。

特に、東日本初のPFI事業として開館した中央図書館では、開館日数・開館時間の拡大、全国の図書館に先駆けたICタグの導入、借りた図書資料名を記録できる「読書通帳」の導入等を通じて先駆的なサービスの向上に努めてまいりました。

また、図書館全体の事業として、ブックスタート事業による絵本のプレゼントや乳幼児を対象とした読み聞かせ等の実施により、幅広い年齢層への利用拡大にも努めております。

こうした長年にわたる様々な取り組みが評価され、昨年4月には稲城市立図書館が「令和4年度子どもの読書活動優秀実践図書館」として文部科学大臣表彰を受賞しました。今回の受賞は、これまで図書館を支えていただきましたボランティアの協力や利用者のご理解、図書館職員の頑張りによるものであり、改めてお祝いと御礼を申し上げます。

本年の開館50周年を記念するため、7月1日に記念式典と講演会を開催しました。記念式典では、図書館協力団体等を表彰させていただき、講演会では、窪美澄先生にご登壇いただきました。

窪先生は稲城市出身の作家で、「夜に星を放つ」が昨年の第167回直木賞を受賞されました。

この受賞作に対して、直木賞選考会の林真理子委員からは「『美しく清らかな小説』であり、『コロナという困難なテーマから逃げなかった』ことが選考会で評価された」と語り、さらに「コロナや現代の日常的な素材をさりげなく使い、文章力・構成力も含めて存在感のある短編集に仕上げた手腕はすばらしい」とコメントされています。

稲城市出身で市としてもご縁のある窪先生のこの度の直木賞受賞は、我々としても誇らしく、図書館開館50周年に華を添えていただきました。

稲城市立図書館では今後とも「市民にとって居心地のいい場所・まちの役に立つ場所」であることを目指してサービス提供を継続してまいります。

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