稲城市

No.44 消防団普通教育訓練を見学して

最終更新日:2015年7月15日

(広報いなぎ平成27年7月15日号掲載)

平成27年5月17日、消防団への激励を兼ねて普通教育訓練の現場を見学させていただきました。今回の訓練は、旧大丸第1都営団地内の取壊し予定棟をそのまま借り受けての実戦的なものです。通常、実際の建物内で消防団員が訓練を行う機会は、めったにありませんので、私にとっても貴重な体験でした。
実は、現在高層化して建替えが完了している都営大丸アパートの工事着手前に、今回と同様に取壊し予定棟を借り受けて訓練をしたことがあったそうですが、その当時は破壊や放水はできなかったとのことです。
しかし、今回は取壊し予定棟の使用について特に条件はなく、訓練に必要な範囲であれば破壊や放水も可能とのことでした。
訓練の想定は2階部分の居室から出火、南側ベランダ方向からの放水と北側玄関ドアを破壊・突入して放水するという実戦的なものでした。鉄製の玄関ドアを各分団に配備されているエンジンカッターで焼き切ったうえで鍵を解除し、階段から消火ホースを延長して室内に突入・放水する訓練を、参加した第1から8分団の全団員が体験できました。
市では、東日本大震災の発生以来、消防団への各種資機材配備を強化しておりますが、災害対応のカギとなるのは、やはり熟練した人材です。
日頃自らの仕事をこなしながら消防団に従事してくださる若者が、こうした高度な訓練を通じてさらにスキルを上げていくことは、市民にとっても心強い限りです。
梅雨入り前の5月とはいえ朝から日差しが眩しく、防火衣を着用して汗だくになりながら、真剣に取り組んでくださった団員の皆さんに深い敬意を表するとともに、今回快く施設を提供してくださいました東京都都市整備局に改めて感謝いたします。

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