稲城市

No.130 シクロサミットに出席

最終更新日:2022年10月12日

9月17日から18日にかけて第4回全国シクロサミットが新潟県南魚沼市で開催され、初めて参加しました。

このサミットは「自転車を活用したまちづくりを推進する全国市区町村長の会」が主催し、第一回は平成31年3月に和歌山市で、第二回は令和元年10月に今治市で開催しました。その後、新型コロナの感染拡大により、第三回は延期後にWeb開催に変更され、その後は中断されていましたので、今回は会場開催として三年ぶりとなりました。

初日は南魚沼市の大和公民館で役員会が開催され、公民館内のホールにてサミットが開催されました。

基調講演では、サイクルツーリズムを実践している企業や団体の代表者と国土交通省自転車活用推進本部の金籠(かねこ)参事官から自転車活用の事例をお話しいただき、その後、元サイクルスポーツ編集長で現在はNPO法人日本風景街道コミュニティの研究員である宮内忍氏のコーディネートによりパネルディスカッションが行われました。基調講演やパネルディスカッションからは、サイクルツーリズムの可能性について認識を新たにしたところです。

サイクルツーリズムとは、一言でいえば自転車を活用した観光ですが、自転車に乗ること自体を目的とするもの、自転車を利用して名所旧跡巡りやグルメを楽しむもの、旅行やレジャーが主な目的でその途中に自転車を利用するもの、自転車に関連するイベント等、様々なものがあります。今回の事例報告では、ガイドツアーを楽しむ欧米系外国人のインバウンドが今後も有望であることが紹介されました。これらの方は長期間の休暇を日本で滞在する高所得者層であって、消費金額も期待できるとのことでした。新型コロナ以前から英語の堪能なガイドが自転車で同行するツアーが好評だったそうです。アフターコロナを見込んで、さらに新たなルート開発や、スマホに推奨ルートのアプリをダウンロードして自分たちでコースを巡るセルフガイドツアーの開発も進んでいるようです。宿泊を伴うものかどうかは別として、サイクルツーリズムは様々な地域で取り組める有望な観光事業ではないかと思いました。

サミット2日目の午前中は、電動のスポーツ自転車(E-Bike)をレンタルして、「雪国魚沼Golden Cycle Route」の一部約25キロメートルを試走させていただきました。私自身はこれほど長い距離を自転車で移動したことはないので、走破できるかどうか不安でしたが、なるべく平坦なコースを選択してくれたガイドさんのおかげで特に苦も無く、稲刈り最盛期の南魚沼の田園風景や八海山(お酒ではなく山です)を堪能することができました。

そして午後からは、今回のサミットに合わせて「クリテリウム」という自転車レースが開催され、私たち市区町村長の会はメインレースの出走前にパレード走行として1周させていただきました。

今回のサミットは、2日間にわたり自転車を活用したまちづくりを考える良い機会となりました。稲城市は、東京2020オリンピックにおいて自転車ロードレースのコースとなったことから「自転車のまち稲城」を標榜しており、引き続きオリンピックのレガシーを残すべく各種自転車施策に取り組んでまいります。

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