稲城市

No.135 フォスターシティ市訪問

最終更新日:2023年3月12日

このたび稲城市姉妹友好都市交流協会の主催による姉妹都市訪問ツアーを企画して参加者を募り、フォスターシティ市を訪問してまいりました。

昨年10月、フォスターシティ市からの訪日団33人が二日間にわたって「Iのまちいなぎ市民まつり」を訪問してくださいましたが、今回はその答礼の意味も踏まえての市民交流です。2月4日から3泊5日の強行日程ではありましたが、11人の訪問団が渡米しました。

第一日目は、サンフランシスコ空港に到着後、バスに乗り換えて約20分でフォスターシティ市に到着しました。ホテルにチェックインし、そこから最初の訪問場所であるビーチ・パーク小学校へ向かうと、既に多くの市民が集まり、盛大に歓迎してくれました。この小学校は、2020年に開校した市内で最も新しい学校です。到着早々、中学生の吹奏楽団が歓迎の演奏をしてくれ、同時通訳のヘッドホンを渡され、校長先生が自ら校内を案内してくれました。日本とは教育のプログラムや指導方法が異なるだけではなく、校舎の設備も随分と異なっています。驚いたことにレゴブロック専用の教室がありました。今回は市内4校からの小学生が各学校での生活等を説明してくれ、子ども達が描いた絵等たくさんのプレゼントをいただきました。

次に、市の中心部にあるラグーンに向かい、ボートに乗って市内の住宅を見学しました。この辺りは、シリコンバレーで成功した方々が移住するエリアとのことで、住宅価格は7年前に訪問した時とは比較にならないほど値上がりしていました。

初日の夜は、歓迎会を開いていただきました。私のテーブルは、市長のジョン・フルーミンさん、フォスターシティ姉妹都市協会の新会長デイビッド・サイトウさんご夫妻の他、サンフランシスコ総領事の野口さんご夫妻も同席くださり、和やかな食事会となりました。昨年10月に我々がフォスターシティ市の皆さんをお迎えした際の内容をかなり意識されており、おおむね同じ構成になっていました。このことは、我々のおもてなしを高く評価してくれているものであり、嬉しく思いました。私からは英語で御礼のスピーチをしました。

この歓迎会では、私も参加しているFacebookグループ「Foster City Together」を管理しているエバン・アダムズさんご本人にも会うことができました。また、一昨年オンラインで姉妹都市提携を締結した際の市長であるサンジェイ・ゲハニさんにも会うことが叶い、モニター越しではなく直接握手をすることができました。

第二日目は、ラグーンに面するレオJ.ライアン・パークのレクリエーション・センター(稲城市の文化センターのような施設)にて、フォスターシティ市民との交流会が行われました。最初に、14歳から17歳の子ども達がフォスターシティ市の紹介や各自の学校での生活を発表してくれました。この子ども達は稲城の子ども達とEメールで文通をしているペンパル仲間です。デイビッド・サイトウさんの司会進行で、各自の夢や稲城市との交流で望むこと等を質疑応答してくれました。どの子ども達もしっかりとした考え方を持ち、いきいきと発言していたのが印象的で、特に日本の文化や伝統に関心があるようでした。

それから、お互いにプレゼント交換です。フルーミン市長からは、特注のストリート・サイン(道路名板)をいただきました。表には「Inagi City」とプリントされ、なんと裏には「Takahashi BLVD」とあり、感激です。稲城市からのプレゼントは、私からフルーミン市長へ、日本の神話をモチーフにした掛け軸を贈りました。これは、姉妹友好都市交流協会の会員にもなっている画家の大西邦子さんが、穴澤天神社の神楽を題材として描いた作品で、数点の候補から天照大神が描かれているものを私が選びました。英語で説明しながら、お渡ししましたが、とても興味をもっていただけたようです。更に、フルーミン市長、デイビッド・サイトウさん、姉妹都市協会前会長のスティーブ・オカモトさんには、稲城なしのすけのフィギュアと稲城の美しい四季を表現したオリジナル・フォトブックを贈り、喜んでいただきました。また、姉妹友好都市交流協会からは、フォスターシティ市民にガンダムのトートバッグと稲城のお菓子を贈りました。

次に、ランチタイムとなりましたが、スライスステーキのサンドイッチやサラダはコックが作ったものではなく、フォスターシティ・ロータリークラブのメンバーが、我々のために手作りしてくれたもので、これにもびっくりでした。

交流会後半は、昨夜コーラスでもてなしてくれた中学生たちを指導している音楽の先生が、本日はオーケストラを引き連れて演奏してくれました。日本の中学校では吹奏楽部はありますが、オーケストラの活動をしているところはなかなかないのではと思います。

フォスターシティ市にはわずか二日間の滞在でしたが、本当に心のこもったおもてなしを受け、最後は皆さんでバスを見送っていただきました。

昨年10月にフォスターシティ市民が稲城市を訪問し、今回は稲城市民がフォスターシティ市を訪問し、相互の市民交流が始まりました。そして本年7月に、フォスターシティ市のサッカーチームの少年少女が稲城市を訪問する計画があり、現在デイビッド・サイトウさんと協議を始めています。今後は、本来の目的である両市の子どもたちの相互交流につながりますよう、期待しております。

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