稲城市

No.87 「プラスチック・スマート」フォーラムの発足

最終更新日:2019年2月12日

昨今、プラスチックごみへの関心が急速に高まっています。プラスチックによる海洋汚染は世界規模で問題となっており、持続可能な開発目標(SDGs)においても17のゴールのうち一つに挙げられています。
SDGs(エスディージーズ)とは、2015年9月の国連サミットで採択された「持続可能な開発のための2030アジェンダ」に記載された2016年から2030年の国際目標です。この14番目のゴールに「持続可能な開発のために海洋・海洋資源を保全し、持続可能な形で利用する」という項目があり、その1番目のターゲットとして「2025年までに・・・あらゆる種類の海洋汚染を防止し、大幅に削減する」と掲げられていることから、国際的にも喫緊の課題として認識されています。
こうした中、海洋プラスチックごみの削減に向けて「プラスチックとの賢い付き合い方」を全国的に推進するキャンペーンを強化するため、「プラスチック・スマート」フォーラムが設置され、このたび平成31年1月23日に環境省で発足式が開催されました。
私は参加団体のうち行政を代表して、神奈川県黒岩知事・軽井沢町柳澤副町長とともに参列し、応援メッセージを発信させていただきました。当日の参加者は、原田環境大臣の他、イオン株式会社・NPO法人持続可能な社会をつくる元気ネット・海洋プラスチック問題対応協議会・日本コカコーラ株式会社・日本マクドナルドホールディングス株式会社の皆さんで、いずれも環境意識の高い企業・団体でした。
今年は6月に我が国が初の議長国を務めるG20が開催されることもあり、国際社会における日本のリーダーシップが益々強く求められています。国は「プラスチック資源循環戦略」を策定し、体系的に施策を展開していくとのことですので、我々自治体も企業や消費者と連携し、オールジャパンで課題解決を図っていきたいと思います。
現在日本では年間900万トンのプラスチックが廃棄されていますが、そのほとんどはリサイクルや適正処理がなされています。しかし、その一部(研究者の推測では2から60,000トン)が、ポイ捨てや不適正処理により河川や海岸に流れていることも事実です。
市では、適正な収集運搬、排出抑制の周知啓発などに取り組む一方、市民や企業との協働により、市民美化運動、三沢川・多摩川の清掃を実施しています。
プラスチックごみ問題は、新たな制度の創設や強化だけでは解決できません。自治体・政府・企業と国民・消費者が一丸となり意識を変えていくことも大切です。
皆さんも、ポイ捨ての禁止など身近に取り組める視点から参加していただくよう、お願いします。
「プラスチック・スマート」フォーラムが我が国の取り組みを世界に発信し、日本が海洋プラスチック問題の解決に向けた国際的フロントランナーとして挑戦する礎となることを期待しています。

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