消火器の規格及び点検基準が改正されました
更新日:2012年1月20日
近年発生している古くなった消火器の破裂事故を踏まえ、消火器の規格が変わりました。
消火器の破裂事故は、保守管理が不十分であったことにより経年に伴って腐食が進んだものを操作、廃棄処理等する際に主として発生していることから、適切な維持管理・点検・廃棄等の情報について表示を充実させ、点検内容についても見直しを行い、安全対策を図ることとなったものです。
消火器のラベル表示の変更について(平成23年1月1日施行)
消火器の新しいラベル表示(例)
点検基準が変更になりました(平成23年4月1日施行)
● 蓄圧式の消火器の内部及び機能点検の緩和(表1参照)
(製造年から3年毎の点検を、5年毎へと緩和するもの)
● 10年経過した消火器等に耐圧性能点検(水圧点検)の追加(表1参照)
※ 施行日以前に防火対象物に設置され、製造からすでに10年経っている消火器の耐圧性能点検は、施工後3年間は、外観点検において腐食がなければ抜取方式により実施することが出来ます。3年で全数の確認が終了するよう概ね均等に製造年の古いものから抽出します。(表2参照)
表1
表2
旧規格の消火器はいつまで設置できるのか
次に該当する消火器は、改正日から11年間(平成33年12月31日)は設置することができます。
ア 改正日前(平成22年12月31日以前)の規格に基づき、すでに防火対象物に設置されている消火器
イ 改正日前(平成22年12月31日以前)に工事が着工され、設置された消火器
ウ 改正日から1年以内(平成23年12月31日まで)に設置された消火器
蓄圧式消火器と加圧式消火器について
蓄圧式
本体容器内には消火薬剤と放射圧力源となる窒素ガス(または圧縮空気)が蓄圧されています。レバーの操作によって消火薬剤がノズルより放出されます。
常に本体容器に圧力がかかっているので、操作したときに圧力が加わることがなく安全といわれています。
加圧式
消火器のレバーを握ることにより加圧用ガス容器内のガスがガス導入管を経由して消火器全体に広がり、サイホン管からホースを通って消火薬剤がノズルより放出されます。
常日頃は本体容器に圧力がかかってなく、操作したときに急激に高い圧力が加わるので、容器にサビや腐食、キズのあるものや、万一消火剤が、つまった場合は破裂の恐れがあります。
一般家庭について
※ ご注意ください
一般家庭用の消火器については、上記の新規格への適合及び耐圧点検等の義務はありません。
巧みな話術で、高額な消火器の訪問販売や点検を行う業者があります。
「消防署の方から来ました。」と消防職員などを装って消火器の設置を迫り、不当に高額な商品や粗悪な商品を売りつけます。
「あなたの家の消火器は、今の基準に適合していません。」
「この消火器は、定期点検がされていませんので、新しいものに取り換えなければいけません。」
※ このような言葉にはご注意ください!
「あやしいな!!」と思ったら絶対に押印やサインをしないでください。契約や購入をした場合は、必ず契約書、納品書及び領収書を保存してください。
強引な営業や、購入に関して疑問や不安を感じたときは、消防署や消費生活センターに連絡してください。
消火器を廃棄する場合
● 当市では、消火器は一般ゴミとして収集しておりません。
● 消火器の処分は(社)日本消火器工業会が地域の販売代理店(特定窓口)と協力してリサイクルを行っていますので、お近くの窓口へお問い合わせください。
● (株)消火器リサイクル推進センターのホームページからお近くの販売店を探すことができます。
ご質問、問い合わせについて
稲城消防署予防課査察指導係
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稲城市 消防本部 予防課
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