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高橋家文書(たかはしけもんじょ)

更新日:2017年6月27日

坂浜の高橋家では、江戸時代の古文書こもんじょ364点を所蔵しています。古文書の内容は、江戸時代の坂浜村の検地帳けんちちょう年貢ねんぐ関係文書、用水関係文書などが中心であり、当時の坂浜村の様子やそこで生きた農民のくらしを知るための資料がそろっています。古文書の作成年代は、享保きょうほう2年(1717年)から明治3年(1870年)までの153年間にわたっています。貴重な近世文書のなかでも特に重要な基本資料を紹介します。(なお高橋家では、ここで紹介する近世文書のほかにも、明治時代以降の近代資料も保存しています。)

山方やまかた年貢皆済小手形ねんぐかいさいこてがた(高橋家文書4)

年貢皆済小手形ねんぐかいさいこてがたとは、年貢を納入した時に、名主なぬしがその受取を納入した百姓に渡した証書のことです。高橋家文書のなかでも最も目につく資料であり、その数は220点に及び、高橋家文書全体の半分以上を占めています。本資料は年貢皆済小手形ねんぐかいさいこてがたのなかでも最も古い文書で、延享えんきょう3年(1746年)12月に作成されたもので、坂浜村の新田開発しんでんかいはつに関わる可能性がある資料です。

村中定法連判帳控むらじゅうじょうほうれんぱんちょうひかえ(高橋家文書54)

本資料は一般に「村入用帳むらにゅうようちょう」と呼ばれる資料です。江戸時代の村々では、村役人むらやくにんを中心とした村運営が行われ、その村運営にかかる費用は、村の百姓全員で負担していました。これを一般に「村入用むらにゅうよう」といい、その経費の書き上げや負担の割合を記載した帳面を「村入用帳むらにゅうようちょう」といいました。本資料は、明和めいわ9年(1772年)正月に作成された資料で、当時の坂浜村の村の運営のあり方や、村が負担した費用の内容などを具体的に知ることのできる資料です。稲城市内で発見された村入用帳むらにゅうようちょう古文書こもんじょは、矢野口村に1点と本資料があるのみで、その点でも貴重な資料です。

堂ノ前用水堰普請請書どうのまえようすいぜきふしんうけしょ(高橋家文書120)

本資料は三沢川にあった堂ノ前堰どうのまえぜき(現在の京王線若葉台駅の東側)が、大風雨によって破損したために、その修復費用を領主から受け取った時の文書です。せきなどの修復は自分達の費用で行うものと、この資料のように領主からの援助を受けて行う場合がありました。用水に関係する資料がそろっているのは、高橋家文書の特徴の一つと言えます。本資料は寛政かんせい3年(1791年)8月に作成された資料です。

異国船渡来につき御用金請取証文ごようきんうけとりしょうもん(高橋家文書304)

嘉永かえい6年(1853年)6月にペリーが軍艦4そうを率いて浦賀沖うらがおきに姿をあらわしました。この騒動に際して、周辺の村々には人馬や兵糧ひょうろうの役が賦課ふかされました。本資料は、防備のための軍役を地頭じとうが果たすために、その費用を村方むらかたから徴収した際の地頭じとう請書うけしょです。ペリーの来航はこのような形で稲城の村々にも影響を及ぼしました。

伊豆まで入湯につき往来手形おうらいてがた(高橋家文書291)

本資料は往来手形おうらいてがたで、病気療養のために伊豆の温泉にでかけるための文書です。坂浜村の高勝寺が檀家だんかの者であることを証明し、箱根関所せきしょその他に通行許可を願う「往来一札おうらいいっさつ」を発行して、身元保証を行いました。この資料は、嘉永かえい元年(1848年)に作成された文書で、江戸時代後期の多摩地域では、伊豆や箱根などの温泉地へ療養のために出かけることはよく行われていたようです。
引用参考文献.『稲城市の古文書(二)』『稲城市史上巻』『稲城市史資料編2』

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稲城市 教育部 生涯学習課
東京都稲城市東長沼2111番地
電話:042-377-2121 ファクス:042-379-0491

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