家庭ごみ有料化までのお話
更新日:2021年3月23日
昭和39年4月に稲城町がごみ収集を始めた時、ごみ収集は有料でした。
昭和45年4月からは無料になりましたが、平成5年10月に粗大ごみ収集を有料化、平成6年10月には事業系のごみを有料化しました。
ごみ処理手数料は、時代とともに処理経費や手数料の考え方が変わってきています。稲城市では、現在でも家庭ごみ1日10キログラム以上は有料ですが、今回のごみ手数料条例の改正により指定袋制を導入し、ごみ1キログラム10円に改正しました。
現在のごみの現状や改正の内容については、市民の皆さんにご理解いただくために、市ホームページ・広報や地域説明会等でお知らせしていきます。
1人1日当たりのごみ排出量
(燃えるごみ+燃えないごみ)の推移
単位(グラム)
皆さんの努力において減量がなされていますが、多摩地域の平均と比べて平成14年度では21グラム多い状況にあります。
リサイクル率の推移
リサイクル率=(資源物収集からの資源化量+集団回収量+収集後資源化量)÷(総ごみ量+集団回収量)
平成14年度の資源化率は24%です。多摩地域平均と比べて1.9%低い状況です。更なるごみの分別、リサイクルの徹底をしなければならない状況です。
燃えるごみの組成分析
重量比(湿ベース)平成14年12月調査
燃えるごみの重量比で45%は生ごみ、37%は紙ごみ、11%はプラスチック類です。生ごみは水分をしぼるだけで約1割の減量につながります。また、これらを分別し、資源化することにより、ごみ減量が図られます。名刺より大きな紙は「ざつ紙」として、古紙リサイクルにまわすと効果的です。
市収集ごみの処理経費の推移
年度 | 収集 運搬 委託料 ほか(円) |
中間 処理 経費(円) |
最終 処分 経費(円) |
経費 合計(円) |
1人 当たり(円) |
1世帯 当たり(円) |
1 キ ロ グ ラ ム 当 た り (円) |
---|---|---|---|---|---|---|---|
平成 10年度 |
219,453,399 |
617,304,564 |
127,433,799 |
964,191,762 |
14,714 |
37,473 |
63 |
平成 11年度 |
222,844,689 |
491,376,150 |
102,965,767 |
817,186,606 |
12,113 |
30,695 |
51 |
平成 12年度 |
218,003,341 |
545,328,023 |
68,037,339 |
831,368,703 |
12,046 |
30,291 |
51 |
平成 13年度 |
223,957,841 |
691,728,862 |
61,061,299 |
976,748,002 |
13,963 |
34,718 |
59 |
平成 14年度 |
229,855,754 |
669,050,513 |
57,535,417 |
956,441,684 |
13,260 |
32,718 |
59 |
5年 平均 |
222,823,005 |
602,957,622 |
83,406,724 |
909,187,351 |
13,211 |
33,142 |
56 |
平成14年度の燃えるごみと燃えないごみの処理費用は、収集運搬費用、多摩川衛生組合での中間処理費用、三多摩広域処分組合での最終処分費用を合わせると約9億5千6百万円です。一人当たりでは、年間約1万3千円がかかっています。市税が約114億円ですので、市税の約8.4%が燃えるごみ・燃えないごみの処理にあてられています。
ごみ有料化の検討経過
平成11年9月 | 廃棄物減量等推進審議会 「事業系・粗大・持ち込ごみ料金の見直し及び一般家庭ごみ有料化」を答申 |
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平成13年1月 | 第2次行政改革大綱 受益を負担の公平性からごみ有料化を提言 |
平成13年3月 | ダストボックス完全廃止 |
平成15年3月 | 環境基本計画策定(72施策) |
平成15年9月 | 廃棄物減量等推進審議会 「有料化の具体的内容」を意見具申 |
平成15年12月 | 市議会条例改正可決 |
平成16年10月1日から、ごみ有料化を実施します。
家庭ごみ有料化の目的・効果
最終処分場の延命化を図る
稲城市のごみの焼却灰は、日の出町にある三多摩広域処分組合二ツ塚処分場に埋め立てています。
しかし、現状のままではこの処分場も平成25年に満杯になる予定です。
ごみ減量とリサイクル推進を図る
多摩地域ですでに有料化を実施している市では、平均約15%のごみ減量がなされています。
稲城市も有料化により、15%のごみ減量を予定しています。
ごみ処理経費の削減と公平負担を図る
現在、おおむね税でごみ処理されていますが、有料化により、ごみ量に応じた負担の公平化が図られます。
ごみ問題に対する意識の向上を図る
日の出町にある二ツ塚処分場に運び込まれる焼却灰
指定袋の価格設定
廃棄物減量等推進審議会の答申及び意見具申を尊重
(1)指定収集袋による従量制
ごみ収集処理経費(燃えるごみ・燃えないごみ)の2割程度を市民負担
909,187,351円(5年間平均収集処理経費)÷1,6112トン(排出予定量)÷1トンあたり1,000キログラム×20%=1キログラムあたり11.3円
(2)近隣実施市との均衡に配慮
7市平均 1キログラムあたり10円
(7市=青梅市8円、日野市14円、清瀬市7円、昭島市10円、福生市10円、東村山市12円、羽村市10円)
このことより、手数料を1キログラムにつき10円を設定しました。
皆さんへのPR
皆さんに家庭ごみ指定袋(有料)制を周知するために次のことを行っていきます。
- 駅頭・街頭PRの実践
- 廃棄物減量等推進員と職員によるキャンペーン
- 自治会などへの地域説明会
- 小規模集合住宅へのPR
- 学校・保育園を通じたPR
- 広報いなぎ・ホームページによるPR
- CATV活用によるPR
- 懸垂幕掲揚による周知
- 庁用車パネル貼付
- 市民まつり・くらしフェスタでPRなど
このページについてのお問い合わせ
稲城市 都市環境整備部 生活環境課
稲城市東長沼2111番地
電話:042-378-2111 ファクス:042-377-4781