No.78 平昌(ピョンチャン)2018冬季オリンピック・パラリンピック
更新日:2018年5月15日
今回の冬季五輪は2月9日の開会式から日の閉会25式まで、史上最多カ国・92地から約2900人の選手が参加し、7競技種目102が実施されました。
今回の五輪は、二つの特色があったと思います。
一つ目は、北朝鮮の参加が急きょ決まり、アイスホッケー女子で史上初の韓国・北朝鮮合同チームが結成されたことです。オリンピック・パラリンピックはスポーツや文化の祭典ですが、トーマス・バッハ会長の発言では再三にわたり韓国と北朝鮮の融和が取り上げられ、今大会はとても政治色の強いものとなった印象を受けました。
二つ目は、組織的ドーピング違反に問われたロシアがIOC(国際オリンピック委員会)から国としての出場を禁止されたことです。
ロシアからは潔白が証明された選手のみ個人資格でOAR(ロシアからの五輪選手)の立場で参加が許可されました。計個のメダ17ルを獲得する一方で、カーリングとボブスレーの2選手がドーピング違反で追放処分となりました。
このようにドーピング問題は未だに根深く、関係機関の努力にもかかわらず、解決に至っていません。
日本はこれまで五輪において一度も違反者を出していませんが、今回はスピードスケートショートトラックの斎藤慧選手がドーピング検査で陽性となり、暫定資格停止処分を受けてしまいました。正式処分の決定は五輪終了後となりますが、違反の場合は、冬季五輪日本人初となってしまいます。昨年9月には、カヌーの鈴木康大選手がライバルの飲
み物に禁止薬物を入れる事件が起こり、クリーンな日本の印象を傷つけてしまいました。信頼回復に向けて国を挙げて取り組んでほしいものです。
こうした問題はありましたが、選手達のスポーツにかける真摯な姿勢は、私達に感動を与えてくれました。
選手124人が参加した日本選手団の目標は「複数の金を含む9個以上のメダル獲
得」でした。これまでの実績は長野大会10個、ソチ大会8個ですが、今回は金4
個、銀5個、銅4個の合計13個を獲得、目標をクリアするとともに、従来の記録を塗り替える成果を遂げました。
五輪参加には、いずれの選手にも感動秘話があるのだと思いますが、特に昨年11月のけがから奇跡の復活を遂げたフィギュアスケート羽生結弦選手には感動させられまた。
今回の冬季パラリンピックは3月9日から18日まで、こちらも史上最多48カ国・地域から約570人の選手が参加し、6競技80種目が実施されました。
五輪同様でパラリンピックにおいてもロシアは国としての出場を禁止され、NPA(中立のパラリンピック選手)という立場で参加が許可されました。
日本選手団は5競技38人が出場しました。ソチ大会でのメダルは6個でしたが、今大会では金3個、銀4個、銅3個の合計10個を獲得し、五輪同様で最多記録を更新しました。
障害者の社会参加は、その国の文化度を表すものと思います。その意味では、冬季スポーツ先進国がしのぎを削る中で、日本のメダル獲得数世界第9位は、良い成績だと思います。
オリンピック・パラリンピックは今後、2020年夏の東京大会、2022年冬の北京大会と東アジアで連続して開催されます。時差のない環境で、選手もテレビ観戦者にも有利ですね。皆さんで応援し、夢と感動をいただきましょう!
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