No.82 東京2020オリンピック自転車ロードレース大会のコース発表!
更新日:2018年9月15日
2020年夏期のオリンピック開催地は平成25年9月のIOC総会で東京に決定し、平成26年1月に東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会が発足して以降、本格的に準備が始まりました。
今回のオリンピックでは招致時のコンセプトとして「コンパクトな大会」を掲げ、都心部に競技会場を集約する計画でした。そのため多摩地区で開催される競技はわずかであり、稲城市が会場となることは難しいと思っていましたが、立候補ファイルでは自転車ロードレースのコースになっていることを知り、大いに期待していました。
ところで今大会では、準備段階序盤で様々な問題が起こりました。平成24年にザハ・ハディド氏のデザインで建て替えが決定していた新国立競技場の建設計画が平成27年7月に白紙撤回され、公募がやり直しとなりました。また、佐野研二郎氏デザインによる大会エンブレムがベルギーのリエージュ劇場のロゴに酷似していることから使用差止訴訟を起こされ、使用中止になりました。
こうしたトラブルの解決と併行して、建設コスト削減などの理由から各競技会場を見直す動きも見られ、不安を感じた時期もありました。自転車ロードレースは、平成25年立候補ファイル提出時に稲城市内を通るコースが設定されており、平成27年12月のIOC理事会で皇居外苑を発着点とし、稲城市や多摩市を周回するコースが承認され、いよいよ具体的なコース選定に移っていく段階となりましたが、その矢先にゴール地点を武蔵野の森に変更する情報が入りました。この先大きく変更されては困りますので、私からは平成28年5月に舛添要一都知事・森喜朗組織委員会会長宛てに、稲城市へのコース誘致の要望書を提出し、同年6月には稲城市議会からも都知事・組織委員会会長宛てに意見書が提出されました。
しかしその後、コース設定について進展がないまま、突如昨年5月に武蔵野の森をスタートし、富士スピードウェイにゴールする案が有力であるとの新聞報道がなされ、とても驚きました。
富士山を背景に日本の魅力が伝わり、起伏が多く選手の実力差が出やすいコースに変更すべきとして国際自転車競技連合(UCI)から組織委員会に要請があったとのこと。このまま傍観していては稲城市が外されてしまう危機感もあり、この時点から多摩市と連携して誘致・要請活動をしていくこととしました。
平成29年6月には稲城市議会・多摩市議会それぞれが誘致に関する意見書・要望書を議決し、多摩市長からも要望書が提出されました。
更に平成29年10月には、私と多摩市長とが共同で、両市が自転車ロードレースに適している点をアピールすべく、小池百合子都知事に対して提案書を提出いたしました。
その後も複数の新聞にコース変更に関する憶測記事が掲載されましたが、我々自治体には決定権はありませんので、これまでの要請行動の結果を待つばかりでした。そして、この度ようやく平成30年8月9日に組織委員会から正式決定・発表が行われ、晴れて稲城市がコースになることとなりました。
これまで、誘致にご協力いただきました関係者の皆様には、改めて御礼を申し上げます。大会当日に向けて、力を合わせて準備してまいりましょう。
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