No.150 稲城市からパリ2024パラリンピック競技大会へ・障害者スポーツの躍進
更新日:2024年8月12日
7月23日、パリ2024パラリンピック競技大会に出場が決定した2人の選手の壮行会を地域振興プラザにて開催したところ、たいへん多くの市民の皆さんにご参加いただき、ありがとうございました。
稲城市では、全国や世界に向けてこれからの活躍が期待される市にゆかりのある方(アスリート・音楽家・芸術家等)を「稲城市ホームタウン○○」として認定し、市を挙げて応援する制度を昨年10月に創設しました。
この制度に基づき「稲城市ホームタウンアスリート」の第2号・第3号として認定した二人が、この度パラリンピック日本代表選手として旅立つに当たり、市民の皆さんで応援すべく今回の壮行会を開催したものです。
七野 一輝さんは、パラ卓球競技の選手です。中学時代に卓球を始め、平成28年から国際大会に出場しました。当初は「立位」のカテゴリーでの挑戦で、東京2020パラリンピック競技大会への出場を目指していましたが、あとほんの一歩のところで及ばず、失意の中で怪我もしてしまい立位での競技ができなくなってしまいましたが、「車いす」のカテゴリーに転向したところ、とんとん拍子に戦績が上がりました。1月にホームタウンアスリートの認定後、4月には世界ランキング10位以内に入り、パラリンピックの出場内定を得ました。
萩原 直輝さんは、ゴールボール競技の選手です。高校生の頃までは視力に問題はなく、テニス部で活躍されていたそうですが、その後調理師専門学校に進学した際に視力低下を起こす病気となってしまいました。その時の主治医からゴールボールという競技を紹介され、見学に行った際に同じ世代で同じ病気と闘う日本代表選手に誘われて始めたそうです。競技開始直後からメキメキと頭角を現し、わずか数年で代表入りを果たしました。4月にパラリンピックの出場内定を得た後、5月にホームタウンアスリートに認定しました。
七野さんは若葉台小学校の卒業、萩原さんは長峰小学校の卒業です。今回の壮行会に当たっては、両校の児童、すなわち両氏の後輩たちからビデオレターが送られ、当日上映されました。また、会場に来てくれた代表児童からは両氏それぞれに激励のことば・寄せ書きの日本国旗・応援メッセージを書いたタペストリー・花束が贈呈されました。子ども達の
両氏からは、ともにメダルを狙うとの抱負が語られました。大会後は、ぜひ
ところで、パラリンピックの競技種目にはありませんが、聴覚障害者のスポーツ競技であるデフバレーボールとデフラグビーにも、稲城市から日本代表選手が選考されています。
松永 彩珠さんは、6月に沖縄県で開催されたデフバレーボール世界選手権に出場し、アメリカを破って見事優勝しました。来年東京で開催されるデフリンピックに向けて代表選考に残れるよう、ナショナルトレーニングセンターでの合宿に取り組まれています。
岸野 楓さんは、7人制デフラグビーの選手で、2018年第1回世界大会に出場し、2023年第2回世界大会では主将を務めました。次回の世界大会は2026年に開催が予定されており、7月末から南アフリカ共和国への遠征に臨んでいます。
こうして、稲城市出身のアスリートが一気に花開くことになってきましたが、ホームタウンアスリートの制度が、いくらかでも後押しとなれば嬉しく思います。
また、今回これらの選手からお聞きすると、オリンピックとパラリンピック、健常者スポーツと障害者スポーツの垣根は、更に低くなっていると感じました。
七野さんは、ナショナルトレーニングセンターでの練習でオリンピック日本代表選手と一緒に練習し、コーチからも指導を受けているとのことです。岸野さんは、早稲田大学在学中はラグビー蹴球部に在籍し、健聴者と一緒に活動されていたそうです。
障害の有無やスポーツの分野に限らず、様々な活動をしている市民を今後とも応援してまいります!
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