No.59 リオから東京へ! 東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会がいよいよ始動
更新日:2016年10月15日
渋谷交差点の土管に赤いボールを持ったマリオが飛び込み、一気にワープして地球の反対側のブラジルに到着、スタジアムの中心に突如現れた土管から立ち上がったのは、なんと安倍首相ではありませんか!
リオデジャネイロ市長からIOC会長を経て小池百合子都知事に五輪旗が手渡された後、次回オリンピック開催地を紹介する12分間のショーは、日本のアニメ文化を前面に打ち出したユニークな内容で、海外のメディアから高い評価を受けました。
今年は第31回夏季オリンピック大会が南米初のリオデジャネイロで開催され、平成28年8月21日に17日間の熱戦を終え閉幕しました。
日本は前回ロンドン大会での38個を上回る史上最多41個のメダルを獲得し、金メダル数は世界で6位、総数は7位の好成績でした。
参加することに意義があり、メダル数にこだわり過ぎるのはいけませんが、30個以上という当初目標を大きく上回る成果を見ると、次の2020東京オリンピックへの期待が増してきます。
今回メダルを獲得した競技数が前回の13から10に減ったことは気掛かりですが、JOCは次回東京大会で世界3位の金メダル数を目標としており、その夢の実現に向けて、私たちも応援したいと思います。
今大会では、体操男子・内村航平の個人総合2連覇、レスリング女子・伊調馨の4連覇、水泳男子・萩野公介の400メートル個人メドレー、水泳女子・金藤理絵の200メートル平泳ぎなどが目立ちましたが、柔道男女の復活や、“高松ペア”によるバドミントン女子での初金メダルなども嬉しいニュースでした。
また、卓球男女、陸上男子短距離など、これまで上位に入賞することが困難だった種目でメダルが獲得できたことは、次回への大きな希望となりました。
ところで今回の大会では、3つの課題が提起されたと思います。それは経費の抑制、治安対策とドーピング問題です。
競技場整備費と運営費を合計した開催経費は毎回膨張傾向にあり、ロンドン大会は約1兆5,000億円にもなったそうですが、リオでは3分の1の約4,600億円で済んだそうです。単管パイプ丸出しの仮設スタンドなど、そのまま日本で真似ることは難しい部分もありますが、経費節減と大会後の有効活用の努力などは、今からでもできることでしょう。
治安対策についてはロンドン大会の2倍を超える85,000人の治安要員を導入した成果で、心配された大きな混乱はなかったそうです。治安の良さでは日本に優位性があると思いますが、油断は大敵です。
ドーピング問題は根深い課題で、決して解決されていません。日本はこれまでのオリンピックにおいて一度も違反者を出していません。清廉潔白な我が国だからこそ、反ドーピングを世界に向けて主張する良い機会になるのではないでしょうか。一時の結果を出さんがために自らの身体を犠牲にするドーピングこそ、アスリートファースト(選手第一)に反するものだと思います。
本稿は、パラリンピック開催中に書いておりますが、オリンピック閉幕から日程が空きすぎており、マスコミの取り上げ方もやや少ないように感じます。次回東京大会では、両大会の更なる統合を期待しています。
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