No.29 南武線高架化記念式典
更新日:2014年3月13日
(広報いなぎ平成26年3月15日号掲載)
平成26年2月15日、2週連続の記録的大雪による荒天の中、「南武線稲田堤から府中本町間全線高架化記念式典」が開催され、沿線自治会長をはじめ市民・関係者の皆さんでお祝いしました。
南武線連続立体交差事業の経緯を振り返りますと、昭和56年3月の基礎調査に始まり、昭和61年9月「稲城市域国鉄南武線連続高架化事業」に関する市議会決議がなされ、平成元年4月に建設省の事業採択となり、平成5年3月に事業認可を取得したものです。
昨年12月23日の高架化完了まで、準備期間も含めると30年以上の月日が流れています。計画段階から今日まで、森直兄(もりなおえ)市長、山田元(やまだもと)市長、石川良一(いしかわりょういち)市長を経て私に至る4代の市長が関わっています。
南武線が、今日こうして高架化を完了することができましたのも、地域住民の長年にわたる多大なるご理解とご協力、国土交通省のご支援、そして事業主体である東京都建設局及びJR東日本の関係者のご尽力による成果です。この場をお借りして、これまで関わってこられた歴代全ての関係者の皆様に感謝を申し上げる次第でございます。
この事業は、延長4.3キロメートルを高架化するもので、稲城市内ではもちろんのこと、東京都内でも非常に大きなプロジェクトです。現在事業中の事案としては、JR中央線・三鷹から立川間の13.1キロメートル、京浜急行・京急蒲田駅付近の6.0キロメートルに次ぐ3番目の長さとなる大工事です。
この事業による効果は、府中街道の交通渋滞が緩和されていることからも明らかですが、通学路となっていた踏切の除却による児童生徒の安全確保も同時に達成されています。
また、南武線で南北が分断されていた課題につきましては、高架下の利用も含めて、地域の一体化が進んでいくことが期待されます。
今後は、北側側道の整備、三駅周辺土地区画整理事業の更なる推進が課題となりますが、市としては早期に稲城長沼駅・南多摩駅の駅前ロータリーを整備し、地域公共交通を精査してまいります。
更に、稲城長沼駅を南武線の市内中核駅として、「稲城の梨」や「高尾ぶどう」など、稲城の特産品の発信拠点としても整備したいと考えております。
市民の皆様におかれましては、引き続き、本事業へのご理解とご協力を賜りますようお願い申し上げます。
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