No.100 令和2年度当初予算
更新日:2020年4月12日
令和2年第1回市議会定例会は新型コロナウイルス感染症対策で大幅な日程変更がありましたが、令和初の当初予算が無事に可決されましたので概要をお伝えします。
本年度の予算編成は、健全財政の維持、市民の安全と防災減災対策、新たな財源確保と施策の優先順位付けの三点を基本としました。
一般会計予算の額は373億2,400万円、過去最大の規模で、対前年度16億3,000万円、4.6%増となりました。
歳入では、根幹をなす市税において市民税の納税義務者数の増・新増築家屋の増などにより1.2%増で155億2,604万円を見込み、幼児教育無償化に対する初年度国庫負担の臨時交付金の皆減で地方特例交付金が54.5%減、消費税率改定により地方消費税交付金が34.9%増となる一方、その分基準財政収入額も増えることにより地方交付税が25.3%減となる等、制度改正に伴う出入りはありますが、一般財源総額としては1.6%増の188億7,567万円を確保できました。
主な工事は、市役所本庁舎空調設備改修、市役所第二・第三駐車場整備、(仮称)サイクルカフェ建設、市道171号線改良、多3・4・12号読売ランド線改良、学校給食第一調理場建替移転などで、これらを含めた工事関連経費の総額は36億円余となります。このうち第一調理場の建設工事関連は約17億5,000万円ですが、建設資材の納期が遅れたことで建物本体の完成も遅れ、この予算が平成31年度から持ち越しとなったこともあり、令和2年度の当初予算が最大規模になりました。
次に政策課題ごとに特徴的な予算を紹介します。
市制施行50周年関係
稲城が町から市に昇格して来年で50年となります。今年度は記念事業の準備として市の歌と記念のロゴマークを公募により制定します。
オリンピック・パラリンピック関連
聖火リレー・自転車ロードレース大会運営支援・パブリックビューイングを含むコミュニティライブサイトでのイベント・大会後の写真展などの経費を計上しています〔令和2年3月24日に、安倍首相とIOCのバッハ会長との電話会談により、1年程度の延期が合意されたとの報道がありますが、本件予算の議決日(令和2年3月27日)時点では、開催日が確定していません。決定次第、この部分の予算は補正します〕。
また、自転車競技のレガシーとして稲城中央公園内にサイクルカフェを建設し、市民やサイクリストが集える場を提供します。
子育て支援関連
第四保育園建替え民営化による定員増・認可保育所の新設・認定こども園の保育定員増、都有地活用による認可保育所開園準備を実施し、待機児童解消を目指すとともに、あそびの広場事業を拡充し、保育園などに通園していない子育て世帯への支援も強化します。
高齢者支援関連
終末期医療の充実・回復期病床の確保などを図るための稲城市医療計画の改定、ごみ出し支援サポートシールによる日常生活支援を実施します。
障害者支援関連
第6期障害福祉計画・第2期障害児福祉計画を策定し、今後の施策展開を図ります。
低所得者支援関連
生活困窮者自立相談支援等事業を専門性のある民間団体に委託し、被保護者健康管理支援に生活習慣病予防・重症化予防を追加し、生活困窮・ひとり親世帯に対する子どもの無料学習・生活支援事業を開始します。
教育関連
教員の働き方改革を推進するため、小中学校出退勤管理システムを導入し、学校給食第一調理場の建設工事を進め令和3年4月の稼働を目指します。
安全安心なまちづくり関連
防災力強化のため、近年の風水害を踏まえて地域防災計画を修正し、消防団8個分団に水難救助用ボートを配備し、南山東部地区に防災行政無線の子局を新設します。また防犯力強化のため児童館・公民館・図書館に防犯カメラを新設します。
にぎわいの創出と魅力あるまちづくり関連
都市計画マスタープランを令和2から4年度にかけて策定し、第四次農業基本計画・第二次観光基本計画を年度内に策定します。駅周辺における飲食店等の新規出店を補助し、(仮称)いなぎ里山レンジャーの発足を準備し、姉妹友好都市交流協会を設立します。
こうして今年度も様々な市民要望と課題に取り組む予算となっており、円滑に執行できるよう努力してまいりますので、皆さまのご理解・ご協力をよろしくお願いいたします。
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