No.129 第50回全国消防救助技術大会に稲城市消防本部の救助隊が出場
更新日:2022年9月12日
「全国消防救助技術大会」は、第1回大会が昭和47年に東京都で開催されました。その後全国各地を転戦し、本年8月26日に第50回大会が再び東京都で開催されました。
当日は、北海道・東北・関東・東海・東近畿・近畿・中国・四国・九州・沖縄の各支部から地区大会を勝ち抜いた総勢 1,000人を超す救助隊員が、立川立飛特設会場に集合しました。
救助隊員は、消防隊員の中でも特別な体力と技能を要する職種です。 オレンジ色の救助服を着用した1,000人を超す精鋭が一堂に会し、日頃の訓練成果を競い合う様子は、まさに圧巻でありました。
この大会では、陸上の部と水上の部ごとにそれぞれ「基礎訓練」2種目・「連携訓練」5種目・使用器材や訓練内容を定めず出場隊員の創意工夫のもと訓練想定から救助方法までを披露する「技術訓練」が実施されます。技術訓練の披露以外は標準所要時間が定められており、各隊が救助の確実性やタイムを競うものです。
稲城市消防本部では、かねてより「ほふく救出」という種目に取り組んでおり、先ごろ開催された東京都大会で入賞(実質的な優勝)を果たし、初の全国大会出場権を獲得しました。
この「ほふく救出」は、隊員1人が空気呼吸器を装着して長さ8メートルの煙道内を捜索し、要救助者をロープ結索して屋外に救出した後、もう1人の隊員と共に安全地点まで搬送するという3人一組の訓練で、標準時間が1分2秒と決められています。
稲城の出場隊は、上平尾消防出張所に常設した訓練設備では35秒前後をたたき出したこともあるそうで、優勝を狙える位置に期待も弾みました。当日は、全国大会初出場の緊張も少しあったのか、訓練時のベストタイムは出ませんでしたが、減点はなく、見事入賞を果たすことができました。
また、陸上の部の技術訓練では、稲城特別救助隊の7人が東京消防庁4隊22人と共に高所からの救助技術を披露しました。 東京消防庁出場隊にそん色ない演技で、まさに「助けるを競う」迫力ある内容でした。
会場では、かつて稲城市にお住まいだったことのある前々消防総監の村上氏と現消防総監の清水氏にもお会いしてご挨拶することができ、今後とも変わらぬ東京消防庁と稲城市消防本部の連携を約束しました。
今回このように盛大な大会が東京で開催されましたことに感謝いたします。 全国各市町村の消防本部から参加された多数の選手が、キビキビと日頃の訓練の成果を発揮される姿を拝見し、感動と安心をいただきました。
稲城市消防本部から参加した隊員の皆さん、全国大会初出場と見事な入賞おめでとうございました!
また、素晴らしい技術訓練の披露をありがとうございました!
なお、本大会の様子は、YouTube で録画配信されております。ご興味のある方は、「全国消防救助技術大会」で検索してみてください。
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