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広報いなぎ
平成26年4月1日号 1面


      
平成26年度施政方針
「ともにつくろう 笑顔あふれる 元気なまち」をめざして
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写真 橋勝浩市長

 平成26年2月26日から開かれた平成26年第1回市議会定例会の本会議の冒頭、高橋(たかはし)市長が施政方針を述べました。ここではその要旨を紹介します。なお、平成26年度予算の概要については、広報いなぎ平成26年4月15日号で紹介します。

国・東京都の予算
 わが国の一般会計予算は、前年度比3.5%増の95兆8,823億円で、当初予算としては過去最大規模となりました。
 税収は、前年度比16%増の50兆10億円と7年ぶりの高水準となり、国債の新規発行額は同3.7%減の41兆2,500億円と2年続けて税収が国債発行額を上回ることとなりました。また、財政健全化の指標となる基礎的財政収支の赤字額は約18兆円と、前年度よりも約5兆2,000億円削減され、4兆円程度としていた中期財政計画の削減目標を上回っております。しかし、国と地方を合わせた長期債務残高は初めて1,000兆円を突破し、平成26年度末で約1,010兆円となる見込みであり、財政状況は引き続き深刻さを増しております。安倍内閣は経済再生と財政健全化の両立を掲げていますが、今後も危機感を持って財政健全化に向けて取り組んでいくことが求められます。
 一方、先日舛添(ますぞえ)知事が新たに就任した東京都の当初予算につきましては、暫定案段階での一般会計予算で、前年度比6.3%増の6兆6,590億円となりました。

本市の取り組み
 本市の新年度予算案は、一般会計が362億4,800万円となっており、前年度当初予算額に対して53億5,800万円の増額、比率で17.3%の増と、過去最大の予算規模となっております。
 歳入は、自主財源の根幹をなす市税が144億874万円となり、5億7,423万円の増額、比率で4.2%の増となっております。市民税は人口増加や給与等の収入増等による増収が見込まれ、固定資産税についても、土地の負担調整の経過措置や区画整理地内の仮換地処分、新・増築家屋の増等により増収が見込まれております。
 歳出は、「予算編成方針」に基づいて積算を行っております。主なものでは、物件費がシステム開発委託の増等により6億4,550万円の増額、扶助費が生活保護費の増等により5億7,901万円の増額、普通建設事業費が(仮称)南山小学校新築工事の増等により36億8,720万円の増額となっております。


      
平成26年度予算の特徴(要旨)
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■だれもが健康で安心してともに暮らせるまちづくり
 胃がん検診事業につきましては、受診率向上のために、従来からの検診車による集団検診に加え、個別検診を実施し、受診機会の拡大を行ってまいります。
 保育施設などの充実につきましては、第二保育園の民営化と、南山東部土地区画整理事業地内へ新たに認可保育所を開設するため、民間保育所振興費補助の充実を行ってまいります。
 学童クラブや児童館の整備につきましては、(仮称)南山学童クラブ、第一学童クラブ、第一学童クラブ分室、第二学童クラブ、第一児童館、第二児童館について、育成時間の延長等が柔軟に対応できるよう、民間委託を進めてまいります。

■人と文化を育むふれあいのあるまちづくり
 持続発展教育(ESD)の視点を重視した教育活動の推進につきましては、これまでの特色ある学校づくり推進事業交付金をより目的を明確にして持続発展教育(ESD)学校支援交付金とし、全小・中学校におけるユネスコスクールの活動を支援してまいります。
 学校施設整備につきましては、稲城第一小学校旧校舎建替等工事や(仮称)南山小学校の新築工事等を進めてまいります。
 児童の放課後対策事業につきましては、放課後における子どもたちの安全・安心で健やかな居場所づくりとして、いなぎ放課後子どもプラン「放課後子ども教室」を試行的に実施してまいります。
 スポーツ・レクリエーション活動に取り組める環境づくりにつきましては、旧坂浜処分場跡地を利用し、サッカー場を中心とした多目的に利用できる広場を整備するため、グラウンド整備工事に着手してまいります。

■だれもが心豊かに暮らせる平和で安全なまちづくり
 防災対策の推進につきましては、旧耐震基準の木造住宅の耐震化を促進するため、耐震化促進助成事業の充実を図ってまいります。
 情報伝達システムの充実としましては、防災行政無線のデジタル化を推進し、難聴地域対策として市内各所における戸別受信機の電波調査を行ってまいります。
 消防施設及び消防機動力の充実につきましては、消防署から遠い地区の緊急車両到着時間を短縮するため、消防分署の建設に向けて工事設計を進めるとともに、上平尾土地区画整理事業地内にある土地開発公社所有地を取得してまいります。

■環境にやさしく活力あふれるまちづくり
 都市農業の振興につきましては、臭いのしない堆肥(たいひ)づくりに取り組む生産者及び、スイングスプリンクラー等を設置することにより農薬の飛散軽減に取り組む生産者に対する支援を推進してまいります。
 観光事業の推進につきましては、さらに本市の魅力を発信するための事業として、観光ウォーキングツアーの実施や観光総合冊子の発行等の取り組みを推進してまいります。
 また、稲城長沼駅周辺への大河原邦男氏代表作の大型モニュメント設置及び観光発信拠点を整備するための検討を行い、本市がさらに魅力的となるような事業を推進してまいります。

■水と緑につつまれたやすらぎのあるまちづくり
 JR南武線連続立体交差事業につきましては、事業区間内の高架化が完了し、稲城市は踏切のないまちとなりました。引き続き、稲城長沼駅の4番線及び北側側道の早期完成に努めてまいります。
 iバス事業につきましては、「稲城市地域公共交通検討協議会」の提言書に基づきiバス運行路線の見直しを図り、高齢者をはじめとする交通弱者の社会参加を促進し、公共交通の利便性の向上や効率的で市民ニーズに合った運行を行ってまいります。
 また、都市基盤整備の進捗に合わせた公共交通の充実に向け、「地域公共交通会議」を設置し、協議を進めてまいります。
 下水道事業につきましては、下水道事業特別会計における地方公営企業法の一部適用並びに管渠(かんきょ)の長寿命化計画等を見据えた、下水道管渠等の資産調査及び評価業務を実施してまいります。

■市民とともに歩むまちづくり
 広報・広聴活動につきましては、市民の生活意識と市政に対する意向・要望を把握し、今後の市政の資料とするため、市民意識調査を実施してまいります。
 また、都市基盤整備状況等を踏まえ、新たな情報に基づき稲城市ガイドマップ・防災マップの更新を実施してまいります。
 福祉総合システムにつきましては、既存の福祉各システムを統合し、情報の連携や一元化を図ることにより、窓口での迅速な対応やよりきめ細かな市民サービスを提供するため、システムの構築を行ってまいります。


      
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