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広報いなぎ
平成26年4月15日号 4・5面


      
平成26年度 予算の概要
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 平成26年度当初予算が、平成26年2月26日から開かれた市議会第1回定例会で可決成立しました。予算総額は下表のとおりで、全会計で621億4,494万円、前年度当初予算に比べ10.2%の増となりました。市の予算の中心となる一般会計の予算規模は、362億4,800万円と、前年度当初予算に比べ17.3%の増となりました。
 平成26年度の予算の特徴は、以下の3点を基本に取り組む予算としています。
(1) 第四次長期総合計画に基づいた事業を中心に実施するための予算とし、市の将来都市像である「緑につつまれ友愛に満ちた市民のまち稲城 ともにつくろう笑顔あふれる元気なまち」を実現するため、まちづくりの基本目標に沿った施策を推進します。
(2) 東日本大震災の被災地支援を継続するとともに、市内の防災・減災対策にも計画的に取り組みます。
(3) 第四次行政改革に基づき行政の効率化やスリム化を図るとともに、事務事業を例外なく見直し、経営努力を図り、更なる創意工夫に取り組みます。
▽問い合わせ 財政課財政係

平成26年度会計別予算
区分A
平成26年度予算額
B
平成25年度予算額
C
増減額(A-B)
増減率%
一般会計362億4,800万円308億9,000万円53億5,800万円17.3
国民健康保険事業特別会計75億3,207万円77億5,446万円△2億2,239万円△2.9
土地区画整理事業特別会計25億4,712万円23億116万円2億4,596万円10.7
下水道事業特別会計25億3,339万円23億7,449万円1億5,890万円6.7
介護保険特別会計43億4,565万円39億3,668万円4億897万円10.4
後期高齢者医療特別会計12億2,814万円11億5,915万円6,899万円6.0
病院事業会計77億1,057万円79億8,610万円△2億7,553万円△3.5
合計621億4,494万円564億204万円57億4,290万円10.2









■主な新規事業 (単位:千円)
事業事業内容予算額
稲城市観光総合冊子の作成広く市外の方に稲城市を認知してもらうため、観光情報紙としてブランド力のある「るるぶ特別編集号」を稲城市の観光総合冊子として発行する。3,338
中等度難聴児発達支援事業身体障害者手帳の交付対象とならない中等度難聴児に対して、補聴器の装用により言語の習得や生活能力、コミュニケーション能力等の向上を促進するため、補聴器の購入費用の一部を助成する。822
防災行政無線(デジタル)戸別受信機の試験導入防災行政無線難聴対策として、デジタル波戸別受信ラジオの配布を行う事前調査として、電波状況及び受信状況の確認を行うため、防災行政無線(デジタル)戸別受信機を3台試験導入する。188
いなぎ放課後子どもプラン「放課後子ども教室」事業学校施設を活用した放課後の子どもの見守り事業を小学校8校で試行的に実施する。59,220
市有建築物吊り天井等点検調査の実施国からの技術的助言に基づき、大規模空間を持つ中央文化センターホール及び総合体育館の吊り天井等について、点検調査を実施する。5,495
稲城市いじめ問題対策連絡協議会の設置いじめ防止対策推進法が平成25年9月28日に施行されたことから、「稲城市いじめ防止基本方針」を策定し、「稲城市いじめ問題対策連絡協議会」を設置し、いじめ問題に適切に対応できるようにする。13


■主なレベルアップ事業 (単位:千円)
事業事業内容予算額
(影響額)
稲城市ガイドマップ・防災マップの更新地域防災計画の見直しが終了したことから、最新の地図情報と防災マップを掲載した、「いなぎガイドマップ・防災マップ」を作成する。4,104
(4,104)
国保・人間ドック助成対象年齢の拡大対象を受診日現在で20歳以上40歳未満としている人間ドック診査料の助成について、40歳以上も対象とすることで、市全体としての健診水準を向上させ、被保険者の健康の維持・増進を図る。1,258
(1,094)
防薬対策事業補助の拡充東京都の補助金(補助率4分の3)を活用し、防薬シャッター及びスイングスプリンクラーの整備促進を図る。なお、市の補助率2分の1は従来どおりとする。17,501
(14,801)
胃がん検診事業の受診機会の拡大胃がん検診の受診率向上のために、年間を通じ定められた日しか受診機会を設けることができない集団検診に加え、市民一人一人の都合により予約が可能な個別検診を実施する。5,797
(2,726)
認可保育所の一時預かり事業の拡充家庭における保育が断続的に困難となる児童を一時的に保育する一時預かり事業を認可保育所5園で行っているが、認可保育所1園を追加し6園で実施する。2,831
(2,831)
私立幼稚園就園奨励費補助の拡充一部の所得制限の撤廃及び国の補助単価の改正に伴い、私立幼稚園就園奨励費補助金を増額する。151,063
(59,602)
木造住宅の耐震化の促進平成25年度まで、商工会事業として補助限度額500,000円で実施していた木造住宅の耐震改修工事の補助事業を、市の事業として補助限度額100万円で実施する。15,000
(10,000)
特別支援学級通学費補助の拡充特別支援学級に通う児童・生徒等に対する通学費補助金の支給対象を小・中学生及び付き添いの保護者の交通費まで拡充する。1,188
(286)
持続発展教育(ESD)学校支援交付金の拡充持続可能な社会の担い手を育む教育を支援するため、環境、経済、社会などの諸問題に各学校が取り組むために必要な経費に対する交付金を増額する。4,420
(460)


■主な見直し事業 (単位:千円)
事業事業内容予算額
(影響額)
小口事業資金等融資あっせん信用保証料補助金の見直し緊急経済対策として信用保証料補助金の補助率を10分の10で実施していたが、これを終了して基本の2分の1の補助に戻したうえで、より厳しい経営状況になると予測される市内中小企業の活性化を図るために、新たに補助率3分の2で実施する。
※ 影響額は、補助率10分の10で実施した場合と補助率3分の2で実施した場合での信用保証料補助金の歳出予算額の差額。
10,597
(△5,299)
がん検診推進事業(乳がん・子宮頸(けい)がんクーポン)乳がん・子宮頸がん検診の無料クーポン券等を配布するがん検診推進事業について、国の制度改正により、対象年齢を縮小して事業を実施する。
※ 影響額は、前年度歳出予算額との差額。
7,344
(△14,210)


      
第四次長期総合計画に基づく平成26年度予算の主な事業 6つの柱
      
1の柱 だれもが健康で安心して ともに暮らせるまちづくり
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133億6,005万円

【健康の保持・増進と医療の充実】12億8,722万円
○健康づくりの推進〔妊婦健診、乳幼児健診、予防接種(ポリオ、BCG、四種混合、三種混合、日本脳炎、インフルエンザ、ヒトパピローマウイルス感染症、Hib感染症、小児の肺炎球菌感染症など)、健康づくり推進事業、健康プラザ運営事業、国民健康保険特定健診・特定保健指導の実施、感染症予防事業など〕
○医療体制の充実(医療費助成受付事務事業、かかりつけ医推進事業、医療器械・備品購入、休日急病診療事業など)
【社会福祉の充実】100億9,615万円
○地域福祉の推進(社会福祉協議会運営費補助事業、成年後見制度等利用者支援事業、福祉センター事業、権利擁護センター事業、民生委員・保護司関係費、戦没者援護関係事業、保健福祉推進委員会関係費など)
○高齢者福祉の充実(介護予防・地域支え合い事業、在宅高齢者支援事業、高齢者住宅維持管理経費、老人福祉施設整備・措置関係費、老人福祉週間事業など)
○障害者(児)福祉の充実(心身障害者福祉関係事務事業、心身障害者福祉手当等関係事業、心身障害者団体等市補助事業、在宅心身障害者ヘルプ事業、自立支援給付等事業、ヘルプカード事業、障害児支援事業、発達支援センター事業、地域生活支援事業など)
○子育て支援の充実(子ども・子育て支援事業計画策定事業、第二から第五保育所運営、認証保育所運営等・家庭福祉員運営事業、保育所等運営委託事業、保育所施設整備事業、民間保育所振興費補助金、学童クラブ運営・整備事業、児童館運営事業、子育て支援事業、児童手当給付事業、乳幼児医療費助成等事業、子育て世帯臨時特例給付金支給事業など)
○ひとり親家庭への支援〔母子父子関係事業(ひとり親家庭等医療費助成、ひとり親家庭児童入学援助金、ひとり親家庭ホームヘルプサービス事業委託、ひとり親家庭自立支援給付金など)〕
○低所得者などへの支援(面接相談員の配置、中国残留邦人等支援・相談員の配置、生活保護就労支援委員の配置、生活保護事業、生活保護法外援護事業、中国残留邦人等生活支援事業、臨時福祉給付金支給事業など)
【社会保険制度の推進】19億7,668万円
○医療保険制度や年金制度の推進(国民健康保険療養費支給申請書内容点検の拡充など)
○介護保険制度の推進(第6期介護保険事業計画の策定など)


      
2の柱 人と文化を育む ふれあいのあるまちづくり
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79億4,480万円

【生きぬく力の育成】64億3,439万円
○幼児期の教育の振興(私立幼稚園協会補助金、私立幼稚園就園奨励費補助金、私立幼稚園等園児保護者負担軽減補助金、在宅幼児教育費補助金など)
○義務教育の充実〔教育研究・研修に関する経費、教育指導に関する経費、教育センター運営に関する経費、小・中学校管理運営費、小・中学校特別支援学級費、ニュータウン内小・中学校などの買取事業、(仮称)南山小学校建設事業、学校給食共同調理場管理運営費など〕
○青少年の健全育成(稲城ふれあいの森事業、成人式経費、放課後子ども教室支援事業、青少年育成地区委員会関係費、青少年委員関係費、青少年指導者養成事業など)
【生涯学習の推進】15億1,041万円
○生涯にわたる学習・文化・芸術活動などの振興(生涯学習推進事業、Iのまちいなぎ市民祭事業文化祭・芸術祭部門補助金、社会教育関係団体補助金、生涯学習だより「ひろば」発行など)
○社会教育の充実〔公民館主催事業(稲城フェスティバル、稲城寄席など)、自主的学習グループ援助事業、文化センター管理運営費、iプラザ整備運営事業、図書館事業、城山体験学習館管理運営事業、ブックスタート事業など〕
○文化財の保存と活用(文化財講座、文化財調査報告書等印刷、郷土資料室講座など)
○スポーツ・レクリエーション活動の振興(学校等開放経費、稲城市スポーツ推進計画の策定、社会体育施設管理運営、市立公園内体育施設管理運営、体力づくり運動推進、市民体育大会運営、ヴェルディ支援推進事業など)


      
3の柱 だれもが心豊かに暮らせる 平和で安全なまちづくり
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5億636万円

【地域で育む共生意識と活気あふれる地域交流】777万円
○人権の尊重(人権啓発事業、市民憲章運動推進事業、アドボカシー室運営事業)
○平和で友愛に満ちた社会の推進〔平和都市宣言関係事業(平和コンサートなど)〕
○男女共同参画社会の推進〔男女平等参画関係事業(女性問題を考えるフォーラム事業、第四次男女共同参画計画の策定など)〕
【コミュニティの充実と交流の推進】3,049万円
○コミュニティの育成支援〔自治会等関係費(自治会への加入促進、地区会館・集会所指定管理料、自治会集会施設等建設費補助金など)、Iのまちいなぎ市民祭事業補助金など〕
【安全安心なまちづくり】4億6,810万円
○防災対策の推進(防災行政無線デジタル化、木造住宅の耐震化の促進、災害対策備蓄資機材事業、災害対策訓練事業、コミュニティ防災センター管理事業、自主防災組織育成事業など)
○地域ぐるみの防犯活動〔チラシ(全戸配布)製作用紙代、地域安全情報メール配信、防災行政無線による注意喚起(緊急時)、多摩稲城防犯協会負担金など〕
○消防体制の充実〔消防施設・設備の充実(消防ポンプ自動車更新、消防分署新築工事基本設計及び実施設計など)、消防団関係経費など〕
○救急体制の充実(公共施設のAED更新、救急医療情報システム、救命講習など)


      
4の柱 環境にやさしく 活力あふれるまちづくり
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16億2,552万円

【快適な環境への改善と保全の推進】14億4,397万円
○環境負荷低減の推進(環境管理事務、公園灯のLED化など)
○循環型社会づくり(ごみ減量再資源化推進事業、東京たま広域資源循環組合三多摩は一つなり交流事業、塵芥(じんかい)収集運搬処理事業、高温水設備保守点検委託、し尿収集運搬処理事業、浄化槽管理指導事業など)
○快適な生活環境の確保と清潔なまちづくり(公害対策事業、清掃思想普及事業、生物多様性地域戦略基礎調査・策定支援等業務委託など)
【産業の振興】1億6,903万円
○都市農業の振興〔農業後継者等育成事業、農業環境対策推進事業(防薬対策事業補助、堆肥(たいひ)防臭実証実験事業補助など)、地産地消推進事業、都市農業推進事業、農産物品評会経費など〕
○地域社会との共生をめざす製造業・情報通信業などの工業の育成〔商工会補助金(パソコン講座事業、住宅改修等補助事業など)〕
○市民生活を豊かにする商業の活性化〔商工会補助金(生き活き商品券補助事業、地域認証ブランド創出事業など)、商店街振興経費(新・元気を出せ商店街事業補助、商店会活性化事業補助など)など〕
○まちの賑わいの創出[小口事業資金融資あっせん事業経費(信用保証料補助金の見直しなど)、商工会経費〔小規模事業者経営改善資金(マル経)利子補給補助など〕など]
○観光・スポーツ・レクリエーションを通じたまちの活性化〔観光推進事業(メカデザイナーズサミット、観光総合冊子の作成など)、Iのまちいなぎ市民祭事業産業まつり部門補助など〕
【安定した消費生活の推進】1,252万円
○市民の消費生活に関する意識啓発(市民相談事業、生活資金融資あっせん事業経費、消費者ルーム運営事業など)
○市民の消費生活環境に対する意識啓発の推進(くらしフェスタ開催事業委託)


      
5の柱 水と緑につつまれた やすらぎのあるまちづくり
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41億152万円

【安心して暮らせるまちづくり】24億666万円
○計画的な土地利用の推進(都市計画審議会関係費、生産緑地地区都市計画変更図書作成委託など)
○市街地の整備(榎戸・矢野口駅周辺・稲城長沼駅周辺・南多摩駅周辺・南山東部・上平尾・小田良(こだら)土地区画整理事業)
○充実した道路網の整備〔道路改修整備事業(多7・4・5号線整備など)、道路維持補修等経費、街路樹等維持管理経費)
○河川・水路の整備(公水路維持補修等経費、公水路等浚渫(しゅんせつ)事業、排水門管理経費、雨水排水ポンプ場管理経費)
【安全で快適なまちづくり】13億2,370万円
○鉄道・バス交通の充実〔南武線連続立体交差事業、iバス事業(地域公共交通会議の設置、循環バス運行補助金など)〕
○交通安全の推進(交通安全推進経費、交通安全施設等整備管理経費、自転車対策経費)
○下水道の整備〔公共下水道事業(第三期、南山東部など)、業務経費、維持管理経費、公共下水道の資産調査及び評価等業務など)〕
【豊かな水と緑のあるまちづくり】3億7,116万円
○緑を守り育てる〔自然環境保全緑化推進事業(保全地域助成補助金など)〕
○楽しく魅力ある公園づくり〔公園建設事業(ドッグラン新設工事など)、公園維持管理事業、公園活用事業など〕


      
6の柱 市民とともに歩むまちづくり
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42億4,421万円

【市民参加の拡充】8,715万円
○市民協働の推進(地域振興プラザ関係事業)
○行政情報の透明化〔情報公開・個人情報保護関係費、文書管理関係費、資産公開関係費、広報広聴活動事業(市民意識調査の実施など)など〕
【行政サービス向上のための行財政】41億5,706万円
○健全な行財政運営(議会関係費、企画事務費、税務総務費、基幹統計費、職員管理費、法制執務関係費、電算管理運営費、庁用自動車関係費、各種基金の積立、賦課徴収費、庁舎維持管理費、複合施設ふれんど平尾施設管理費など)
○自治体間の連携推進(霊園・メモリアルホール整備事業、環境衛生関係負担金)
○適正な人事管理(職員管理費、職員研修費)
○情報通信技術の活用(福祉総合システム構築、平尾・若葉台出張所経費)