テキスト版 広報いなぎ 平成28年8月15日号 3面
みんながうれしくなるよう 思いを込めて… |
清果園(せいかえん) 原田和哉さん・原田實さん(矢野口802) |
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目をかけ、手をかけ育てる
和哉さん(写真右):ぶどう作りは、梨を直売所で販売している時にお客さんから要望を受け、父が始めました。 ぶどうは、作業のタイミングがとても重要な果物です。5月下旬から6月半ばにかけて房作り、ジベレリン処理、粒抜きの作業を一気に行います。この時期は、ぶどうの成長が早く、タイミングを逃さないよう、一瞬も目を離せません。 また、農家の仕事は「実を付けることではなく、落とすこと」だと思っています。しっかりと手を掛け、おいしいとされる大きさになるよう粒抜き、剪定をする、そうすると色付きも味も良いぶどうができます。 こうして大切に育ててきたぶどうは、家族団らんの席で食べて欲しいです。 實さん(写真左):ぶどう作りを始めた頃は、梨と同様に肥料をあげたら樹がだめになったことなど先輩方の知恵を学んで作っていきました。そして、作業が梨と同時期になるので、労力の点で大変でした。 毎年試行錯誤し、年を追うごとにより良いものになるよう作っています。 |
川勘園(かわかんえん) 川島秀夫さん(東長沼1700-7) |
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お客さんが自慢できるように
いつもぶどうの樹に「ありがとう」と思いながら作業しています。私は、農業を始めたのが人より遅かったので、身を持って失敗、成功を経験してきた父から直接教えてもらい、一生懸命に栽培を学びました。中でも剪定は難しく、教えてもらっても、身に付くまで3年かかり大変でした。 剪定は、ぶどう作りで重要な「欲をかかない」ことにとって大切な作業です。ぶどうの作業は短期間に行うので、たくさん実がなったからと全て育てようとすると、出来が悪くなってしまいます。おいしいぶどうになるよう、しっかり剪定をし、適正量にすることが大切です。 そして、そのぶどうを直売所で売れることは幸せです。新鮮なものをお客さんと会話しながら販売でき、常連さんとは親戚付き合いのような気持ちになります。更に、贈り物で貰った人が買いに来てくれたりと自分のぶどうが広がっていくのを実感できます。今後も、お客さんがぶどうを自慢できるよう誠意を込めて、正直に作っていきます。 |
城幸園(しろこうえん) 城所貞夫さん(矢野口2275) |
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永く愛されるように
梨作りでは虫が付いていないか、樹が病気になっていないかを特に気を使っています。虫が付かないよう4月から収穫直前まで数回に分けて農薬を散布したり、樹が菌に感染していないかよく観察するようにしています。 また、梨作りでは、新しい樹を育て、樹の世代交代の準備をするのも大切な作業です。梨の樹は年月が経つと新しく替えます。原木に各品種の樹を接ぎ木して苗木を作ります。接ぎ木に1年、実を付けるのに3から4年かかります。 このようにして、毎年楽しみにしてくれている人の期待に応え、また来年も再来年も買ってもらえるような梨を絶やさず作っていきたいです。新しいお客さんとの関係も末永く続くように、信頼を得て、満足してもらえるようにしていきたいです。 |
泉園(いずみえん) 小泉茂さん(矢野口2917、東長沼1734) |
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幅広い世代に喜んでもらえる梨を
安心・安全な梨作りを心がけており、まずは生産者が食べて安全だと思えることが大切だと思っています。農薬等を減らし、有機のものを中心に、人や環境にやさしい梨作りを行い、「東京都エコ農産物」の認証を受けました。 常連のお客様が世代交代をし、また稲城は若い世代も増えてきています。従来のものを大切にしつつ、時代にあった食感や甘さ、今の気候に合う梨を研究したり、新しい品種を導入することが大切だと思います。近年は、贈り物をする機会が少なくなってきているように感じます。若い方にも気軽に稲城の梨を贈り物として選んでもらいたいです。 これからも、皆様に「おいしいね」と思ってもらえるように努力していきます。 |
農産物直売所 |
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稲城市内には約80カ所の農産物直売所があります。朝に採れた梨やぶどうが並び、そして農家さんの笑顔が待っています。今年の夏は直売所に足を運んでみませんか。
詳細は「いなぎ農産物直売所マップ」でご確認ください。市ホームページでも、ご覧いただけます。 |
おいしいぶどうの見分け方・食べ方 |
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見分け方
Point1 粒の色が濃い(濃ければ濃い方がいい) 濃いほど糖度が高い Point2 軸が緑色のもの 獲れたての証拠 食べ方 ○房のまま食べる前の日に冷蔵庫で冷やし、直前に常温に戻す。もしくは、食べる数時間前に冷蔵庫で冷やす。 ○房から実を取り、凍らせて食べるとシャーベット状になっておいしい。 |
おいしい梨の見分け方・食べ方 |
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見分け方
Point1 おしりが張っている Point2 全体的に丸い 食べ方 ○食べる2から3時間前に冷蔵庫で冷やすと甘みが強くなり、シャキッとした食感が出る。 ○新高が大きくて食べきれない場合は、皮を全部剥き、切って容器に入れて冷蔵庫に入れておく。2日程度持ち、果汁がどんどん出てきて甘みも出る。 |