テキスト版
広報いなぎ
平成31年1月15日号 5面


      
平成29年度国民健康保険事業特別会計の決算状況
⇒戻る
 国民健康保険事業は、一般会計とは別の経理で独立して運営されています。平成29年度の決算状況をお知らせします。
▽問い合わせ 保険年金課 国民健康保険係


歳入・歳出の特徴
 稲城市国民健康保険の加入者数は減少傾向にあり、平成29年度は18,289人となりました(ピーク時の平成23年度に比べ、3,286人の減)。
 グラフ1は、稲城市国民健康保険事業特別会計の決算状況で、歳入(収入)・歳出(支出)ともに、総額は84億7,354万円で、対前年度比は、歳入5.8%減、歳出5.0%減となっています。

歳入
 前年度と比較すると、加入者数の減により、国民健康保険税が1億2,103万円減、国庫支出金が1,100万円減、都支出金が3,495万円減、都内市区町村の国民健康保険財政を安定化するための共同事業からの交付金が7,795万円の減、65から74歳の方の医療費を調整する前期高齢者交付金が8,224万円増、退職者交付金が6,377万円減となっています。
 国民健康保険税・国庫支出金・都支出金などだけでは医療費を賄えないため、一般会計や基金から6億537万円を繰り入れ、収支の均衡を保っています。

歳出
 前年度と比較すると、病院などに支払う医療費や高額療養費、柔道整復などに係る療養費の保険給付費が4億3,171万円減となっています。共同事業への拠出金が2,744万円の減、後期高齢者支援金が948万円の減、介護納付金が2,802万円の増、保健事業費が66万円の減となっています。


医療費は1人あたり264,678円
 グラフ2は、1人当たりの保険税と医療費、加入者数の推移です。
 加入者1人当たりの保険者負担医療費(被保険者が病院などで自己負担した部分を除いた医療費)は、全体平均で、平成28年度は272,796円、平成29年度は264,678円で8,118円の減額となりました。


保険税の納期内納付にご協力ください
 稲城市の医療費は、原則として保険税と、国や東京都などからの負担金で支払うものですが、現状では一般会計からの繰入がなければ支払うことができません。
 国民健康保険は加入者相互の助け合いの医療保険制度であり、その円滑な事業運営には、保険税が必要不可欠です。
 保険税の収納率は、90.6%(現年分97.0%、滞納分38.0%)となりました。引き続き、保険税の納期内納付をお願いします。


特定健康診査を受診しましょう
 これまで健診結果で問題のなかった方や体調に不安が無い方も、毎年定期的に健診を受け、体の変化に早めに気づくことで、生活習慣病を予防・改善しましょう。

追加実施します
 対象者には平成31年1月下旬に「受診券」を送付しますので、市内の指定医療機関(受診券参照)へ予約し、期限までに受診してください。
▽対象 次の全てに該当する方
○40から74歳の方(平成31年3月31日現在)
○今年度受診券が送られているが、特定健診を未受診の方
○受診日まで継続して稲城市国民健康保険に加入している方
▽期日 平成31年2月1日(金曜日)から28日(木曜日)
※ 大変混み合いますので、早めにご予約ください。

▲受診券見本




医療費の適正化
 医療費が増加すると、皆さんの負担が大きくなるだけではなく、国民健康保険制度の安定的な運営も困難になります。今後も安心して医療を受けられるよう、次のような受診を心がけましょう。
○「かかりつけ医」を持ちましょう。
○緊急時以外はなるべく平日の診療時間内での受診を心がけましょう。
○薬や検査が重複しないよう、複数の医療機関を渡り歩く「はしご受診」は避けましょう。
○医師や薬剤師に相談し、ジェネリック医薬品の使用を検討しましょう。
○40歳以上の方は、特定健康診査を受診し、病気の早期発見・早期治療につなげましょう。
※ 医療費の実情への認識を深めていただくため、医療費通知の発行を行っています。必要な方はご相談ください。