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広報いなぎ
平成31年3月15日号 5面


      
稲城市立病院が変わります
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▽問い合わせ 市立病院管理課庶務係 電話 042-377-0931


平成31年4月から地方公営企業法の「全部適用」に移行します
 市立病院では、地域の中核病院として、安定経営を維持しながら、変化する医療環境や多様なニーズなどに迅速かつ柔軟に対応していくため、平成31年4月1日に地方公営企業法の「一部適用」から「全部適用」へ移行します。
 これに伴い、病院経営について権限と責任を有する病院事業管理者には、松崎章二院長が就任します。

地方公営企業法の「全部適用」とは?
 地方公営企業法は、水道事業や公営バスなどの自治体が経営する公営企業の組織や財務、従事する職員の身分などの基本的な基準を定めた法律です。
 これまで、稲城市立病院では、企業会計方式を採ること等の財務面のみの「一部適用」でしたが、すべての規定を適用する「全部適用」に移行します。
 全部適用に移行しても、稲城市直営の自治体病院であることに変わりはなく、また、診療内容や医療費にも変更はありませんが、従来は市長が有していた組織や人事などについての権限を病院事業管理者に移行します。これにより、公営企業としての独立性を強化することで、今まで以上に病院経営に必要な効率的で効果的な取り組みが可能となります。

院長挨拶
 平成31年4月から、市立病院の経営形態を地方公営企業法の一部適用から全部適用に移行します。
 この目的は、病院事業管理者を設置して病院経営の責任を明確にすることと、開設者である市長から経営などに係る権限を委譲することで、スピード感をもって医療の質の向上と病院経営の改善を実施することです。
 私は稲城市長から、4年間を任期とする病院事業管理者を拝命いたしました。
 病院理念である「信頼とぬくもりのある医療」を実践し、皆様から信頼される病院を目指して引き続き取り組んでまいります。
稲城市立病院院長 松崎 章二

市長挨拶
 我が国における少子高齢化の急速な進展は、自治体病院経営にも大きな影を落としており、病院経営上の諸課題は高度化、複雑化の一途を辿っています。
 市では、これらの課題に素早く対処するため、経営形態を見直し、市長に代わる専任の経営責任者として病院事業管理者を配置します。
 初代の病院事業管理者には、松崎章二院長を任命し、院長職と兼ねてその手腕を発揮してもらいます。
 病院経営の手法は変わりますが、患者さんへの姿勢は変わりません。引き続き、私も病院開設者として、病院事業管理者と力を合わせてまいります。
稲城市長 高橋 勝浩


乳腺外来を開始します
 平成31年4月から、これまで外科の一分野として診療にあたってきた乳腺外科を、診療科目として新設します。現在、乳癌は女性がかかる一番多い癌で、11人に1人の女性がかかると言われており、診療を更に充実させるものです。なお、マンモグラフィー・乳腺超音波検査は、女性の検査技師が行っており、女性だけによる乳癌診断が可能です。
▽担当医
○常勤
齋藤 淳一医師〔副院長・慶應義塾大学外科客員准教授(消化器外科加療も兼務)〕
廣瀬 盟子医師(女性乳腺外科医)
○非常勤 神野 浩光医師(帝京大学病院乳腺外科教授・日本乳癌学会理事)

 乳癌の治療は、手術のみならず、化学療法(内分泌療法)・放射線療法などを含む集学的治療を行います。
 当院では、手術はもちろんのこと、外来化学療法室、放射線照射装置を備えています。常勤の病理医も在籍し、癌の縮小手術のために必要な術中迅速病理検査が行えます。また、乳癌診断・加療に必要な、人材・機材・環境のすべてが整っており、年間80人を超える新規乳癌症例を診断し、50件超の根治手術を行っています。なお、稲城市立病院の外科医は全員、慶應義塾大学病院 一般・消化器外科に属し、慶應義塾大学病院で修練を積んだ医師が診療を行っています。
 稲城市をはじめ周辺地域の乳癌診断・治療に更なる貢献ができるよう、今後も努力してまいります。


産婦人科で女性診療外来を開始します
 平成31年4月から、産婦人科では、女性特有の症状や悩みに、時間をかけて診療するため、「女性診療外来」の取り組みを始めます。
▽診察日 水曜日午前中
※ 完全予約制
▽受診を希望される方へ まず産婦人科の一般外来で問診・診察を受診後、女性診療外来を予約してください。

 女性は、幼少期・成熟期・更年期・老年期のそれぞれのライフステージにおいて、特有の生理機能があり、変調が症状として表れることがあります。
 健康寿命が注目されており、病気になる前に予防することが大切です。


看護部からのお知らせ

妊娠・出産・育児を助産師がサポートします
 産婦人科では、助産師22人が医師・看護師とともに、お母さん方が心身ともに安心して出産に臨め、産後も楽しく育児を行えるよう様々な支援を行っています。
妊娠中
○助産外来
○母親学級
○マタニティヨガ
出産後
○母乳外来
○産後クラブ(ヨガ)
○産後ケア入院(平成30年6月から開始)
 出産による心身の疲労回復、授乳や育児でお困りのお母さんの支援を行います。
※ 詳細は、稲城市立病院ホームページをご覧ください。
▽問い合わせ 市立病院看護部 電話 042-377-0931