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広報いなぎ
平成31年4月1日号 1面


      
平成31年度施政方針 「ともにつくろう 笑顔あふれる 元気なまち」をめざして
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 平成31年2月26日から開かれた平成31年第1回市議会定例会の本会議の冒頭、高橋市長が施政方針を述べました。ここではその要旨を紹介します。なお、平成31年度予算の概要については、広報いなぎ平成31年4月15日号で紹介します。


本市の予算
 平成31年度予算案は、以下の3点を基本に取り組んでまいります。
 第一に、将来を見据えた健全な財政を維持しながら、長期総合計画の主要な事務事業などに取り組んでまいります。
 第二に、稲城市まち・ひと・しごと創生総合戦略で掲げた目標を達成できるよう各施策・事業を着実に推進してまいります。
 第三に、稲城市民の安全を最優先に防災・減災対策に計画的に取り組んでまいります。
 以上3点を基本とした、本市の平成31年度予算案は、一般会計が356億9,400万円となっており、前年度当初予算額に対して11億9,400万円、比率で3.5%の増となっております。
 歳入は、自主財源の根幹をなす市税が153億3,653万円となり、前年度当初予算額に対して1億260万円、比率で0.7%の増となっております。
 歳出予算は、昨年8月に指示しました「予算編成方針」に基づいて積算を行っております。主なものでは、扶助費が施設型給付費等給付、民間保育所等運営委託料の増などにより4億3,963万円の増額、補助費などが下水道事業が地方公営企業法の財務適用を受けることに伴い、従来の繰出金が補助費などに振り替えられること等により7億9,502万円の増額、普通建設事業費が第一調理場建替移転工事請負費の増などにより1億1,117万円の増額、公債費が城山小学校用地買取事業債の償還が終了したこと等により5,278万円の減額、繰出金が国民健康保険事業特別会計繰出金、介護保険特別会計繰出金、後期高齢者医療特別会計繰出金の増及び土地区画整理事業特別会計繰出金の減並びに下水道事業への繰出金が補助費などに振り替えられることにより、3億3,319万円の減額となっております。


平成31年度予算の特徴(要旨)

だれもが健康で安心してともに暮らせるまちづくり
 健康づくりの推進については、新生児の聴覚障害の早期発見・早期療育を図るため、全ての新生児が出生後早期に聴覚検査を受けられるよう、検査費用の助成を新たに実施します。
 保育サービスの充実については、平成31年10月以降は幼児教育無償化に伴い、特定教育・保育施設を利用する3歳児以上及び2歳児以下の非課税世帯の保育料の無償化を実施いたします。また、認可外保育施設及び幼稚園の預かり保育利用者などについても、保護者負担軽減補助金として3歳児以上に月額37,000円、2歳児以下の非課税世帯に月額42,000円、幼稚園の預かり保育利用者に月額11,300円を上限額として支給してまいります。
 介護保険制度の円滑な運営については、地域の多様な担い手による軽度者を対象とした訪問介護や通所介護などの生活支援サービスの充実を図るため、生活援助従事者研修を行い、将来的には介護人材へのキャリアアップも可能な生活援助の担い手を育成するとともに、研修修了者が地域の事業所への就労に結びつくようにマッチングまで行ってまいります。

人と文化を育むふれあいのあるまちづくり
 幼児教育に対する支援については、平成31年10月以降は幼児教育無償化に伴い私立幼稚園就園奨励費補助金の後継となる補助金において、月額25,700円までを支給してまいります。私立幼稚園等園児保護者負担軽減補助金については、東京都の補助金額に対して市独自で上乗せしている補助金額月額3,600円の支給を平成31年9月までとし、幼稚園入園に要する費用の補助として年額10,000円を新設します。なお、平成31年度は、半年分のため年額5,000円とします。
 文化財保護思想の普及については、平成から新元号に変わる本年に、明治から続く稲城市の歴史を振り返る機会として、本市の魅力を市内外にアピールすると共に、市への愛着を深めることを目的とした、稲城村制施行130周年記念事業を実施してまいります。
 スポーツ・レクリエーションの普及については、東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会の開催を1年後に控え、講演会や競技体験イベント等、市民のさらなる気運醸成を図るための各種事業を展開してまいります。

だれもが心豊かに暮らせる平和で安全なまちづくり
 コミュニティの育成支援については、最も身近な地域コミュニティである自治会への支援として、自治会が設置する防犯カメラの設置費用の補助を行ってまいります。
 防災対策の推進については、地震災害、豪雨災害及び土砂災害への備えとして、避難情報や気象情報などを、市民が分かりやすく理解できるよういなぎ防災マップを更新してまいります。
 消防運営体制の充実については、高規格救急自動車及び高度救命処置用資機材、並びに指揮車を更新してまいります。

環境にやさしく活力あふれるまちづくり
 市民生活を豊かにする商業の活性化については、商業者の主体的な活動を支援するため稲城市商工会が策定する商業活性化プランについて、商業者にとって実行性があり、市民生活がより豊かになるプランとなるよう、市が策定の支援をしてまいります。
 市民に親しまれる商業の育成については、平成31年10月に予定されている消費税率の引き上げによる影響を緩和するとともに、地域における消費を喚起することを目的とした臨時的な措置として、低所得者及び0歳から2歳までの子どもがいる世帯の世帯主を対象に、プレミアム付商品券の販売を行ってまいります。
 創業者の育成については、創業希望者が事業運営の基本を学ぶことができる創業塾事業を市内で実施し、さらなる創業者の育成を進めてまいります。

水と緑につつまれたやすらぎのあるまちづくり
 水路や普通河川の整備・保全については、地域を浸水被害から守るため、菅堀において、維持補修工事を進めてまいります。
 下平尾地区の交通不便地域への対応については、小規模コミュニティ交通の実証実験などの実施について、稲城市地域公共交通会議にて検討を進めてまいります。
 住宅環境の向上については、小田良土地区画整理事業区域を中心に坂浜地区全体の住所整理の検討を開始します。
 ドッグラン整備事業については、城山公園内にドッグラン稲城検討会の方々と協働で整備に向けて進めてまいります。

市民とともに歩むまちづくり
 法定外公共物などの市有地については、計画的に整理してまいります。
 庁舎空調設備については、設置から37年が経過し老朽化による能力低下が著しいことから、改修工事を進めてまいります。
 庁用自動車については、電気自動車の導入など、計画的な車両の更新を行ってまいります。