稲城市

No.147 発達支援センター分室等の開設

最終更新日:2024年5月12日

3月21日、稲城市発達支援センター分室とそれに併設する教育相談室分室・稲城市重症心身障害児(者)等通所施設の合計3施設の開所式を行いました。それぞれ4月1日から稼働しています。
 
これらの施設は、大丸の都営稲城アパート17号棟の1階部分、旧市立第四保育園の園舎を改装して転用したもので、敷地は東京都のものですが建物1階部分は市が区分所有しています。
 
昭和56年の竣工以来、定員112人の市立第四保育園の園舎として使用してきましたが、待機児童解消対策の一環として、建て替え・移転・民営化・定員拡充を一体的に整備し、近隣に定員228人の「いなぎのぞみ保育園」を開園すると共に廃止し、跡地利用が決まるまでの間、空き施設となっていました。
 
稲城市では、発達に課題のある方に関する相談に対応するため、平成25年に市独自の「発達支援センター」をふれんど平尾の施設内に開設しました。
 
この施設の特徴としては、未就学児及び学校卒業後の年齢層に対する福祉部からの支援と、学校に通う年齢層に対する教育委員会からの支援を発達支援センターと教育相談室・特別支援教育相談室のそれぞれのスタッフが同じ事務室内で机を並べて執務することにより、日頃から情報共有を図って年齢による切れ目のない支援体制を構築することにあります。
 
発達支援センターは開設以来11年が経過して相談件数が当初の2倍に増加していること、更に市中央部からのアクセスに課題があることから、かねてより分室の設置を検討しておりました。そして、市立第四保育園廃止後の空き施設の有効活用について、敷地の所有者である東京都と交渉し、転用する事業内容や費用負担等様々な協議・調整を経て、このたび3施設として活用できることとなりました。
 
発達支援センター分室
 
新たな発達支援センター分室は「レスポーいなぎ大丸」の愛称が付けられ、ふれんど平尾内の「レスポーいなぎ平尾」と同様に、教育相談室分室と並んで配置しています。
 
さらに今回の施設は相談のみならず、児童福祉法に基づく「児童発達支援センター」の機能を有し、療育についてもワンストップで実施することとなりました。施設の指定管理者として、レスポーいなぎ平尾と同様に社会福祉法人正夢の会に運営をお願いしております。
 
教育相談室分室
 
教育相談室は、これまで中央文化センターの敷地内南側のプレハブ建物を使用してきましたが、このたび旧市立第四保育園の施設に移転すると共に、ふれんど平尾の教育相談室を中央教育相談室とし、こちらは教育相談室分室という位置付けとなりました。
 
重症心身障害児(者)等通所施設
 
これまで市内に2ヶ所しかなく対象者も限られていたため、新規利用希望の方は市外施設を探すか在宅となってしまう状況にあり、市内に新規施設の設置が望まれていました。
 
旧市立第四保育園の施設は十分な広さがあるため、発達支援センター分室・教育相談室分室のエリアと区画を分けることにより、新たに通所施設を設置することが可能になりました。
 
こちらの運営は、多摩市で同様の事業について実績のある一般社団法人Life is(らいふいず)に指定管理者をお願いしております。施設名称は、「+laugh(あんどらふ)イナギ」といい、重度の身体障害と知的障害が重複している方と医療的ケアが必要な障害者を対象としています。
 
Life isは、たいへんオープンな施設運営が特徴であり、多摩市では駄菓子屋を併設し、近隣住民が自由に出入りして利用できるとのことです。稲城市ではジューススタンドを併設する予定とのことですので、皆さん自由にお立ち寄りください。
 
今回の施設は、市民の待ち望んだものであると同時に、私自身も長年の思い入れの詰まったものであり、このたび開設できたことはたいへん感慨深く感じます。改めて、開設に至る関係者のご尽力に感謝いたします。

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