学校給食納入食材の産地偽装について
更新日:2024年1月22日
学校給食納入食材の産地判別検査等の結果について(令和6年1月22日更新)
令和5年11月21日付でお知らせいたしました「学校給食納入食材の産地偽装」のその後の報告をいたします。
調理場で保存している株式会社寿食品から納入された食肉について、産地判別検査等を実施した結果、当該事業者への聞き取り調査のとおり、外国産の食肉を納入していたことが判明いたしました。
稲城市では、産地判別検査により外国産であることが判明した4日分の食材費・検査費用及び当該事業者の契約不履行により他の事業者から納入した食材費との差額分について、当該事業者に対し返還請求手続を進めてまいります。また、検査結果を警察に情報提供し、捜査への協力を継続してまいります。なお、当該事業者は令和5年11月15日に食肉部門を廃業しており、今後の取引はありません。
産地判別検査の結果(検査機関:株式会社同位体研究所)
神奈川県警の助言に基づき、豚肉、鶏肉の2食材について、各2検体、合計4検体の検査を実施しました。いずれの食材も国内産として納入されましたが、外国産であるとの検査結果でした。
No. | 食材 | 検査結果 |
1 | 豚かたこま切れ(令和5年10月11日使用) | 外国産(スペイン産の可能性が高い) |
2 | 豚かたこま切れ(令和5年10月19日使用) | 外国産(メキシコ産の可能性が高い) |
3 | 若鶏もも皮つき角切り(令和5年10月13日使用) | 外国産(ブラジル産の可能性が高い) |
4 | 若鶏もも皮つきこま切れ(令和5年10月18日使用) | 外国産(ブラジル産の可能性が高い) |
食品微生物検査の結果(検査機関:株式会社BMLフードサイエンス)
豚肉、鶏肉の2食材について、最も保存期間が長いものを各1検体、合計2検体検査しました。一般生菌数、大腸菌群、黄色ブドウ球菌についての検査を実施し、衛生上問題のないことを確認しました。
No. | 食材 | 一般生菌数 | 大腸菌群 | 黄色ブドウ球菌 |
1 | 豚かたこま切れ(令和5年10月11日使用) |
基準以下 (4,200/g) |
検出せず | 検出せず |
2 | 若鶏もも皮つき角切り(令和5年10月13日使用) |
基準以下 (6,000/g) |
基準以下 (30/g) |
検出せず |
参考 | 民間食肉取扱業者出荷基準 | 5,000,000/g以下 | 10,000/g以下 | 検出せず (管理目標値) |
注釈:一般生菌数:細菌の種類にかかわらず「生きた菌」の数を示す、食品の微生物汚染の指標
加熱によりほとんどの細菌は死滅する
注釈:大腸菌群:自然界に広く分布しており、加熱により死滅する
注釈:黄色ブドウ球菌:自然界に広く分布しており、食品中で増殖するときにつくる毒素は食中毒の原因となる
学校給食納入食材の産地偽装について(令和5年11月21日更新)
令和5年11月2日付でお知らせいたしました「学校給食納入食材の産地偽装疑いについて」のその後の報告をいたします。
11月1日以降、稲城市の学校給食に産地偽装疑いのある食肉を納入している業者(株式会社寿食品)に対し、電話やファクスにより問合せを続けておりましたが、連絡が取れない状況が続いておりました。
11月16日に当該業者と連絡が取れ、聞き取り調査を行ったところ、稲城市に納入した食肉(豚肉及び鶏肉)についても、外国産の食肉を国内産と偽装して納入していたことを認める旨の説明がありました。
このため、現在、調理場で保存している当該業者から納入された食材について、市独自で産地判別検査等を実施し、事実確認の手続きを進めております。今後、この検査等の結果がわかり次第、改めてお知らせいたします。
なお、稲城市では検査結果等に基づき、当該業者に対しては厳正に対処してまいります。
学校給食納入食材の産地偽装疑いについて(令和5年11月2日更新)
令和4年12月以降に稲城市の学校給食に食肉を納品している(株)寿食品が、外国産の食肉を国内産と偽装して納品している疑いがあることが判明しました。
これまでの経緯については、以下のとおりです。
令和5年10月20日、上記業者から「契約している食肉の取り扱いができなくなった」との連絡を受け、理由を尋ねましたが回答は得られず、急遽他の業者に契約を切り替える対応をいたしました。その後、10月24日に神奈川県生活衛生課より、上記業者について産地偽装の疑いがあるため保存食材の確保について協力を求める連絡により、納品ができなくなった理由が産地偽装の疑いであることが判明いたしました。
稲城市においては、上記業者による納品は10月20日以降停止しており、食材は他の業者に発注しているため、献立の変更等、学校給食の提供に影響はありません。
今後につきましては、関係機関の調査に協力するとともに、調査結果について注視し、結果が判明した場合には改めてお知らせいたします。
なお、稲城市教育委員会では、学校給食の主要食材については国内産食材を使用しております。また、「稲城市給食用物資納入に関する基準」に基づき、食材の契約に際しては産地証明書を提出させているところであり、上記業者についてもこれまで納品された食材全てに産地証明書を提出させております。
このページについてのお問い合わせ
稲城市 教育部 学校給食課
東京都稲城市矢野口3648番地
電話:042-377-8904 ファクス:042-379-1501