最終更新日:2024年9月2日
稲城が誇る特産品といえば、真っ先に挙げられるのが「稲城の梨」です。
市内で栽培している梨は、果汁が豊富で甘味も多く、シャキッとした食感の肉質も大好評です。
シーズン中には、市内の梨園でさまざまな梨が直売され、はるばる市外から買いに来る人たちも多く、大にぎわいとなります。
稲城産の梨は贈答用としても喜ばれており、宅配で全国に発送されています。
8月中旬になると、梨の直売所にのぼりが高々と揚がります。
市内には農産物の直売所が70軒近くあります。
毎年、梨やぶどう、野菜などを買い求める方が市内外から集まり、大変にぎわっています。
農産物直売所マップ(PDF版)はこちらからご覧いただけます。
稲城の梨の最新情報は「稲城の梨生産組合公式WEBサイト(外部リンク)」でご紹介しています。
市内では梨とぶどうの収穫時期である、8月から10月にかけて多くの直売所が開かれます。
市外を含む多くの方にお越しいただいておりますが、お車で来られる方の路上駐車が大変多くなっております。
路上駐車は渋滞を引き起こしたり緊急車両の通行に支障を生じさせるだけでなく、歩行者や他者の通行を妨げるなど交通事故の原因となります。
直売所へお越しいただく際は、可能な限り公共交通機関をご利用ください。また、お車でお越しの場合はコインパーキングに駐車いただくなど近隣住民の方へのご配慮をお願いいたします。
1人でも多くの方に稲城市の特産品が届きますように皆様のご協力をよろしくお願いいたします。
稲城市の梨栽培の歴史は古く、約300年前の元禄年間に長沼村の代官増岡平右衛門さんと川島佐治右衛門さんが、山城国(現在の京都府東南部)に出かけた際、「淡雪」という品種の梨苗を持ち帰り植えたことが始まりといわれています。
明治中期には本格的な商業栽培が定着し、現在梨の生産量は1,000トンを超え、東京都最大の梨生産地として、都内の梨栽培を牽引し続けています。栽培品種は20種類ほどですが、現在では「稲城・新高・豊水・幸水」の4品種が全体の90%を占めています。
以前は多摩川一帯で栽培される梨を「多摩川梨」として販売していましたが、他市との差別化を図るため、平成18年には地域ブランドとして「稲城の梨」の登録を特許庁に認定されました。
近年、農業従事者の減少や後継者不足の問題、温暖化に伴う自然災害など、都市農業を取り巻く状況は大変厳しいものがあります。しかし、梨生産農家の研究と努力、そして先人たちが築き上げた大切な伝統を守ろうとする想いが、全国に誇る「稲城の梨」ブランドを次世代へとつないでいます。
稲城市 産業文化スポーツ部 経済課
電話:042-378-2111