最終更新日:2024年4月25日
月に2回、古民家の母屋(おもや)と土蔵(どぞう)を公開します。
令和6年5月8日(水曜日)午前9時30分から午前11時30分まで
令和6年5月25日(土曜日)午前9時00分から正午まで
に一般公開を実施いたします。
稲城市平尾2-45-19
京王相模原線「稲城駅」から「新百合ヶ丘駅」行 「平尾」下車、徒歩5分
小田急線「新百合ヶ丘駅」から「稲城駅」行 「平尾」下車、徒歩5分
注釈:駐車場はありませんので、車での来場はご遠慮ください。
この古民家は江戸時代後期に、平尾村の名主(なぬし)の住宅として建てられたものです。
天保(てんぽう)14年(1843年)建造。木造平屋建て寄棟造(よせむねづく)り萱葺(かやぶ)き。約38坪(約125平方メートル)(9間(けん)×5間(けん))。名主(なぬし)の格式を示す構造が見られます。
民家正面の向かって左側に、接客用の玄関があります。名主(なぬし)の家であるために、幕府の役人などをむかえるための、接客用の玄関が造られました。玄関の構造は、農家の場合、名主(なぬし)だけに許された式台(しきだい)や舞良戸(まいらど)がつき、格式のある構造となっています。一般的な玄関は、向かって右側にあり、玄関が二つあることになります。
軒下(のきした)の部分を見ると、セガイ造りの構造が見られます。一般的な民家より高くて深い軒下(のきした)を造り出し、この部分に板張りの天井を造っています。一般的な農家の軒下(のきした)の構造は垂木(たるき)の上に萱材(かやざい)をのせるために、軒下(のきした)の萱材(かやざい)を直接見ることができます。板張りのセガイ造りとすることで、名主(なぬし)の格式を示しています。
奥の間は客座敷(きゃくざしき)として使われた部屋です。この部屋には、床(とこ)の間(ま)と平書院(ひらしょいん)が設けられています。床(とこ)の間(ま)は奥行き1尺(しゃく)5寸(すん)で脇は押入(おしい)れとなっています。平書院(ひらしょいん)は明り取りの障子が入るのみで、棚板(たないた)は付きません。どちらも簡素なつくりですが、名主(なぬし)の格式を示す構造が見られます。
明治26年(1893年)建造。土蔵造(どぞうづく)り二階建て。
稲城市郷土資料室
電話:042-331-0660