古民家の一般公開
月に2回、古民家の母屋と土蔵を公開します。
次回の公開日時
令和6年11月6日(水曜日)午前9時30分から午前11時30分まで
令和6年11月27日(水曜日)午前9時30分から午前11時30分まで
に一般公開を実施いたします。
場所
稲城市平尾2-45-19
京王相模原線「稲城駅」から「新百合ヶ丘駅」行 「平尾」下車、徒歩5分
小田急線「新百合ヶ丘駅」から「稲城駅」行 「平尾」下車、徒歩5分
注釈:駐車場はありませんので、車での来場はご遠慮ください。
古民家の概要
この古民家は江戸時代後期に、平尾村の名主の住宅として建てられたものです。
母屋
天保14年(1843年)建造。木造平屋建て寄棟造り萱葺き。約38坪(約125平方メートル)(9間×5間)。名主の格式を示す構造が見られます。
特徴1 接客用の玄関がある
民家正面の向かって左側に、接客用の玄関があります。名主の家であるために、幕府の役人などをむかえるための、接客用の玄関が造られました。玄関の構造は、農家の場合、名主だけに許された式台や舞良戸がつき、格式のある構造となっています。一般的な玄関は、向かって右側にあり、玄関が二つあることになります。
特徴2 軒下のセガイ造りの構造
軒下の部分を見ると、セガイ造りの構造が見られます。一般的な民家より高くて深い軒下を造り出し、この部分に板張りの天井を造っています。一般的な農家の軒下の構造は垂木の上に萱材をのせるために、軒下の萱材を直接見ることができます。板張りのセガイ造りとすることで、名主の格式を示しています。
特徴3 奥の間にある床の間と平書院
奥の間は客座敷として使われた部屋です。この部屋には、床の間と平書院が設けられています。床の間は奥行き1尺5寸で脇は押入れとなっています。平書院は明り取りの障子が入るのみで、棚板は付きません。どちらも簡素なつくりですが、名主の格式を示す構造が見られます。
土蔵
明治26年(1893年)建造。土蔵造り二階建て。