最終更新日:2023年10月2日
犬や猫を飼う時は、飼い主が正しい飼い方を知らないと、動物の健康を害するだけでなく、人に迷惑や危害を及ぼす原因にもなります。飼い主は、命ある動物を飼育するうえで、その習性や生理をよく理解し、愛情をもって終生飼養する責任があります。
また、犬の放し飼いや、犬の散歩中でフンの始末がされていないため、市民の方から苦情の連絡をいただいております。マナーを守って、犬を飼いましょう。
愛情と責任をもって終生飼いましょう。繁殖を希望しない飼い主は、不妊去勢手術を行ってください。不妊去勢手術は、尿スプレーや発情期の鳴き声、動物同士のけんかを防止する手段にもなります。また、性質がおとなしくなり、扱いやすくなるなどの利点もあります。
犬を飼う場合には、きちんとしつけをしましょう。しつけは、人間と犬が同じ社会の中でうまく暮らしていくために不可欠なものとなっています。「飼い主の制止に従う」「むだ吠えをしない」、「人や他の動物を攻撃しない」などは、最低限覚えさせてください。
犬の放し飼いは、東京都条例で禁止されています。散歩の時はトラブルを防ぐために、必ず犬にリード(引き綱・鎖など)を付けてください。
放置されたフンは、大変不快感を与えます。散歩の時には、処理袋を持って、フンを必ず持ち帰ってください。また、住宅密集地では排泄(はいせつ)を済ませてから散歩に出るようにしてください。
家の中の特定の場所で排泄する習慣を身に着けることで、散歩の際にフンや尿の処理をする必要がなくなり、雨の日に散歩に行く必要もなくなります。ぜひ、家の中で排泄する習慣を身に着けさせてください。また、門柱や電信柱などに尿をしてしまったら、水で洗い流すなどの配慮も心がけてください。
猫は上下運動ができる運動環境があれば、家の中で事故などにあうこともなく安心して飼うことができます。上下運動を可能にするため家具の上などに登れるよう工夫をして、また専門のトイレ、つめとぎなどを用意することや、不妊去勢手術を行うことが屋内飼育を成功させるコツです。
道に迷い飼い主の元に戻ることができない動物は少なくありません。飼い主の責任の所在を明らかにして、飼い主の元に戻ることができなくなった動物の発見を容易にするためにも、犬には鑑札を付け、猫やその他の動物には名札などを付けましょう。今後予想される大規模災害発生の際にも役立ちます。
災害時には、人だけでなく、ペットも被災します。稲城市と東京都獣医師会南多摩支部稲城部会は、万一の災害時に、犬や猫などのペット(小動物)の救護活動に際して「災害時の動物救護の対策に関する協定書」を結んでおります。災害時には、混乱することが予想されますので、日頃からの備えが大切です。
これらの記録をするための「動物同行避難健康手帳」を配布しております。
急に入院することになった、外出先での事故でしばらく家に帰れない、飼い主さんが亡くなってしまった…。
こんな時、家に残してきたペットのお世話をしてくれる人はいますか?ペットは、自ら助けを求めることができません。飼い主であるあなたが、万が一の時に備えておくことが不可欠です。
一時的にお世話をしてくれる人や、あなたに代わって終生飼養してくれる人など、いざという時にペットをお願いできる人をあなたが元気な今のうちから見つけて、事前にその方の了承をとっておきましょう。
東京都では、緊急連絡カードを作成しました。緊急連絡カードを作っておくと、自分で伝えられない状況に陥っても、周囲の人にペットの存在を知らせることができます。飼い主とペットの基本的な情報や、かかりつけの動物病院、いざという時にペットを託せる方の連絡先などが記入できるようになっています。
ペットを守る緊急連絡カード(出典:『東京都動物愛護相談センター ワンニャンとうきょう』外部リンク)
稲城市 福祉部 健康課
電話:042-378-3421