大丸用水について
更新日:2023年4月1日
大丸用水と大丸用水土地改良区
大丸用水とは
農業用水である大丸用水は、大丸の取水口から多摩川の水を取水し、川崎市多摩区までの果樹園や水田等に水を供給している用水で、9本の本流と約200本の支流を合わせた総延長は70kmに及びます。
大丸用水の開削時期は江戸時代初めと考えられており、江戸幕府の大規模な治水・利水政策の一環として、多摩川流域の他の用水路と共に農業用水として開削されました。細かく分岐された水路は、今日に至るまでに水路の立体交差など多くの工夫が施され農地に水が引かれました。
現在でも主に農地に水を供給しているほか、親水公園としても整備され、貴重な水辺空間として市民の憩いの場となっています。
大丸用水土地改良区とは
大丸用水土地改良区は、大丸用水を利水する農業団体で、稲城市の大丸・押立・東長沼・矢野口、川崎市の菅城下・菅・菅戸呂・菅稲田堤・菅馬場地区の農業者から構成されています。
大丸用水土地改良区では、主に大丸用水の入り口である大丸用水頭首工堰を維持管理し、かんがい期(5月から9月)に安定して農地へ利水を行うために水量の調整をしています。また、組合員が地域の方々の先頭に立ち、年に数回水路の浚渫を実施しています。
近年では、急激な宅地化や農業者の高齢化により組合員数も減少傾向にありますが、江戸時代から続く、歴史ある農業用水としての大丸用水の機能を維持するため、関係機関と協力し維持管理に努めています。
大丸用水
大丸用水頭首工堰
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