わがまち2026 菊池 和美さん
第69回農民文学賞を受賞!
農民文学賞の受賞について
東長沼在住の菊池 和美さんが農民文学賞を受賞しました。農民文学賞は日本農民文学会が主催する農村や農民の生活をテーマにした文学作品を評価する賞です。菊池さんは小説「天の采配」を執筆し、受賞されました。
この受賞作は、都市近郊で農業を営む夫婦と都市農業を支援する女性の話です。作中では都市農業が直面する宅地開発の波、相続税、後継者不足等の課題を取り上げ、営農継続をする難しさに立ち向かう夫婦の生涯を描いています。
菊池さんはこれまでに2度、農民文学賞に挑戦し、いずれも最終候補作品に残りましたが受賞には至らず、今回は念願の受賞となりました。「3度目の正直で受賞できたことに驚きと喜びが込み上げました」と菊池さんは笑顔で語ってくれました。
執筆活動について
菊池さんは、4人の子どもを育てる中で、文章を書く時が一番心が自由になる時間と感じていました。執筆は社会の中で理不尽と思うことや改善すべきと思うこと等を伝えるための大きな手段であると教えてくれました。
市内に薬局を開業し、日中は薬剤師として勤め、空き時間や休日に執筆活動を行っています。小説の執筆には自らの学びと調査や取材が必要で、1作品を書き上げるのにはとても時間がかかるとのことです。1週間ごとにノルマを決めてコツコツと作品を完成させるとのことでした。
作品に込める想い
菊池さんは、市内で様々な活動を行っており、「稲城の自然と子どもを守る会」や「稲城農業ファンクラブ」等の地域活動も精力的に行ってきました。これらの地域活動の経験から自然を守ってきた都市農業の大切さを知り、都市農業が直面する課題を受賞作に込めたと言います。特に「まちと市民と農業が共存できるまちづくり」の重要性を読者に伝えたいという想いが込められています。
今後の目標を伺うと、「人間の暮らしが自然とかけ離れていくことへの疑問、お年寄りに聞く戦争の実態、稲城の屋号から知る手作業の暮らしの温かさ等、興味のあるテーマを執筆したい」とのことでした。また、執筆を終えた未発表作品もあり、「受賞を励みに今後もずっと書き続けたい」と語ってくれました。
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