雨水(内水)浸水想定区域図の公表
概要
近年の局所的な大雨により浸水被害が増加しており、雨水に対するハード対策を行うとともに、浸水想定情報を公表、周知などのソフト対策により被害の最小化を図ることも重要とされています。
このような背景から、大雨時の内水に対する避難体制の充実や防災意識の向上を目的として、稲城市内全域を対象に内水氾濫が発生した場合の浸水状況をシミュレーションし、内水浸水想定区域図を作成しました。
内水浸水想定区域図について
大雨が発生した際に既存の下水道排水施設や水路の排水能力を上回り、内水氾濫が発生した際における浸水範囲と浸水深を示した図です。今回は、河川からの外水氾濫を見込まず、内水氾濫が発生した場合を想定して作成しています。
この内水浸水想定区域図は、国土交通省所管「内水浸水想定区域図作成マニュアル(案)(令和3年7月)」に基づき作成しております。 なお、今回策定した内水浸水想定区域図は、水防法第14条の2第2項の規定に基づく雨水出水浸水想定区域を指定するものではありません。
今後は雨水管理総合計画の策定やいなぎ防災マップの更新に内水浸水想定区域図の結果を反映し、活用していきます。
浸水シミュレーションの条件
- 対象区域:公共下水道(雨水)の全体計画区域(1,746ha)
- 対象降雨:想定最大規模降雨(1時間あたり153mm)
その他前提条件
- 内水氾濫計算は、対象区域を10m格子に分割して計算しています。また、10m格子の地盤高は、令和7年2月末時点に国土地理院から公表されているデータ(更新年月日は2016年10月1日から2019年1月30日)を使用しています。そのため、詳細な地形による影響が表現出来ていない場合があります。
- 下水道の整備状況や、水路等のデータは令和5年3月時点のデータを使用しています。
- シミュレーションの実施にあたっては、下水道及び水路等以外の河川等の氾濫やシミュレーションの対象降雨を超える降雨による溢水や河川による氾濫等を考慮していないため、内水浸水想定区域に指定されていない区域においても浸水が発生する場合があります。
- 宅地造成等による地形の変化や雨水排水施設の整備状況により、浸水する箇所や浸水する深さが変化する場合があります。
用語について
内水氾濫
大雨が降った際に排水施設が雨水を処理できなくなり、地上に水が溜まる現象
外水氾濫
河川の水位が上昇し、堤防を越える、破堤するなどで堤防から水があふれる現象
雨水管理総合計画
下水道による浸水対策を実施する上で、下水道による浸水対策を実施すべき区域や目標とする整備水準、施設の整備方針の基本的な事項をまとめた計画
いなぎ防災マップ
防災意識の向上を図るとともに災害時に自助、共助を行動するために災害種別ごとの避難所の情報や地震、風水害等への備えなど防災に関する情報を記載したもの
想定最大規模降雨
1年間にその規模を超える降雨が発生する確率が1/1,000以下の降雨
(1/1,000とは、千年に1回程度発生することを意味します。)
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このページに関するお問い合わせ
稲城市 都市環境整備部 下水道課
〒206-8601 東京都稲城市東長沼2111番地
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