JR南武線連続立体交差事業(事業完了)
連続立体交差事業は、都市部における道路整備の一環として、道路と鉄道との交差部において、鉄道を高架化または地下化することによって、多数の踏切を一挙に除却し、踏切渋滞や事故を解消するなど都市交通を円滑化するとともに、鉄道により分断された市街地の一体化を促進する事業です。
事業のあらまし
本事業は、東京都が事業主体となり稲城市とJR東日本が連携して、稲田堤駅から府中本町駅間約4.3キロメートルについて道路と鉄道との連続立体交差化を行い、あわせて築造される高架橋に沿って側道を整備するものです。
この事業により、15箇所の踏切が除却され、踏切での交通渋滞の解消や道路・鉄道の安全性の向上が実現するとともに、鉄道により隔てられていた地域の一体化が図られ、沿線のまちづくりに大きく寄与します。
立体交差の方式
連続立体交差には高架方式と地下方式があります。
JR南武線では、多摩川橋梁があることや稲城大橋道路が地下化されているため、高架方式が採用されました。
なぜ立体交差化にするの?
交通の円滑化が図れます
踏切がなくなり、鶴川街道や府中街道、市道の渋滞がなくなります。
安全性の向上が図れます
踏切事故がなくなり、人も車も電車も安全な通行ができるようになります。
人命や財産を守る緊急自動車の通行が妨げられません。
地域の発展に寄与します
鉄道で分断されていた市街地を一体化できます。
稲城市では、本事業に合わせた駅周辺土地区画整理事業により総合的なまちづくりができます。
利便性の向上が図れます
駅にはエレベーターやエスカレーター、多機能で清潔なトイレも設置され、誰もが快適に利用することができます。
完成した高架下空間の有効利用が図れ、店舗の出店など地域の利便性が向上します。
進めている場所と工事の進めかた
事業の経過
平成17年10月に矢野口駅を含む第1期施工区間(川崎方から稲城長沼駅東側まで)の高架化が完成し、この間の8箇所の踏切が除却・廃止されました。
高架化が完成した一部区間(矢野口駅西側から旧押立踏切まで)では、高架に沿って幅員6メートルから7.5メートルの道路も開通しています。
また、矢野口駅周辺では、高架下を有効活用し、自転車駐車場や商店(アイポート矢野口)がオープンしています。


平成18年3月から、第2期施工区間(稲城長沼駅東側から南多摩駅西側まで)の工事が着工されており、平成23年12月には下り線(立川方面)の高架橋の切換えが完了しました。
平成25年12月には、上り線(川崎方面)の高架橋への切換えを実施し、事業区間内の全線高架化が完了しました。第一期区間の踏切8箇所と合わせ、事業区間内15箇所の全ての踏切が無くなりました。
また、平成28年6月には北側側道も全線交通開放いたしました。


高架下利用計画
JR南武線(稲田堤駅から府中本町駅)連続立体交差事業のうち、稲城市区間(矢野口駅から南多摩駅)の高架下空間の有効かつ適切な利用を図るため、東京都、JR及び稲城市で高架下利用計画が策定され、今後は高架下利用計画に基づき、高架下利用が図られます。
事業の経緯
- 平成元年4月 建設省(現国土交通省)事業採択
- 平成4年1月 都市計画決定(東京都告示第1号、神奈川県告示第3号)
- 平成4年1月 付属街路(側道)都市計画決定(稲城市告示第1号)
- 平成5年3月 事業認可(建設省告示第620号)
- 平成9年1月 工事着手(第1期施工区間 川崎方から稲城長沼駅東側間)
- 平成17年10月 第1期施工区間 立体化完成・8箇所の踏切除却
- 平成18年3月 第2期施行区間 工事着手(稲城長沼駅東側から南多摩駅西側)
- 平成19年3月 稲城長沼駅仮駅舎開設
- 平成20年6月 仮上り線切換え(川崎方面)
- 平成21年10月 仮下り線切換え(立川方面)
- 平成23年12月 高架下り線切換え(立川方面)
- 平成25年12月 高架上り線切換え(川崎方面)
- 平成27年3月 稲城長沼駅2面4線化完成
- 平成28年3月 事業完了
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