わがまち稲城2022 池内晶子(いけうちあきこ)さん
絹糸を使用した作品を制作し、世界で注目を集めています!!

稲城出身の池内さんは、絹糸を使用した作品を制作し、世界で注目を集めています。幼少期を過ごした坂浜での思い出を伺ったところ、「初午で手作りののぼり旗を作って地区のお稲荷様に奉納してまわったことや、田んぼの畦道を散策しながら、草笛を吹いたり、一度たりとも同じ姿とならない水の湧く様の不思議さに見いったことを思い出します。またどんど焼きや子ども神輿などのお祭りの日は普段のまちがキラキラと輝き、神聖で特別な空気に変わったことが印象深いです」とのことです。
そんな幼少期を過ごした池内さんが表現をする代表的な作品は、絹糸を空間に張り巡らせて、糸を結び、切り、宙吊りにしたものです。宙吊りにされた糸は、光によって徐々に色が変わったり、空気の動きで揺れたり、湿度によって伸び縮みします。人が見ようとして近づくと揺れ、人の呼気に含まれる湿気によって下方に緩みます。人がその場を離れると静かに揺れは収まり、緊張を取り戻して浮かび上がります。こうした繊細な変化が池内さんの作品の魅力です。
絹糸アートとの出会い
絹糸で制作を始めたきっかけを池内さんに伺うと「大学時代に制作した作品を展示する時に、その作品を支えるために使用した糸について興味を抱きました。天然繊維や化学繊維など様々な糸を使用する中で、絹糸が人と親和性が高く、人との関わりを考える際に興味深い素材であることから使用するようになりました」とのことでした。制作での苦労については、「頭の中に現れるイメージを表現するところが非常に難しいです。しかし、糸の自重・重力・張力を考えながら作品を作るところにやりがいを感じています」とお話いただきました。今後の目標について伺うと、「日々、表現に向き合って過ごしていきたいです。また人と空間の関わりについてさらに研究を深めたいです」と語ってくれました。
池内さんの作品《Knotted Thread-red-φ18cm-φ360cm》2016-2017年 gallery21yo-jでの展示
撮影:椎木静寧
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