石造物と信仰

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ページID1003789  更新日 令和7年2月20日

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市内には中世から近世にかけて造られた石造物が数多く残っています。旧道の傍らや神社寺院の境内に見られる石造物はその地域の人々の生活や信仰と深く結びついています。市内で見られる代表的な石造物には次のようなものがあります。

板碑

鎌倉時代から安土桃山時代にかけてつくられた供養塔で、死者の追善や後世の安楽を願って、全国各地で造立されました。秩父地方原産の緑泥片岩を使ったものが多く、関東地方で最も多くつくられました。中世を代表する石造物といえます。

庚申塔

庚申講の継続を記念してつくられた石塔で、表面には青面金剛、二鳥、三猿、日月などが彫られるのが一般的な形です。庚申信仰の始まりは平安時代ですが、江戸時代の農村社会で信仰が広まり、造塔が盛んになりました。

地蔵菩薩塔

江戸時代の庶民信仰として最も盛んにつくられた石塔が地蔵菩薩塔です。僧形で左手に宝珠(望みをかなえるという宝の玉)、右手に錫杖(僧が持って歩くつえ)を持つ姿が一般的で、近世を代表する石造物といえます。

馬頭観世音塔

江戸時代の農村では馬が大切な労働力であり、病気や事故で死んだ馬の供養や街道の通行の安全などを願って石塔が造立されました。江戸時代の後半から大正時代にかけて盛んにつくられています。

年代別の石造物数

年代

板碑

庚申塔

地蔵菩薩塔

馬頭観音塔

1280から 3      
1300から 25      
1350から 50      
1400から 37      
1450から 20      
1500から 5      
1550から        
1600から        
1650から   9 4  
1700から   13 10  
1750から   4 6  
1800から   4 5 3
1850から   1 3 15
1900から   1   20
1950から   1   2
不明 118 7 12 5

合計:板碑 258、庚申塔 40、地蔵菩薩塔 40、馬頭観音塔 45 

イラスト:石造物の種類
石造物の種類

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