No.13 「学校との対話と協働」
( 稲城市の教育「イエール」 5月15日 第9号掲載 )
学校との対話と協働
4月1日、教育委員会は、各学校の校長先生・副校長先生ご出席のもと、他自治体から転入された教職員をお迎えし、「令和8年度稲城市立小中学校教職員辞令交付式」を挙行しました。当日は、三沢川沿いの桜と梨の花がすばらしい競演を披露、連日の風雨にも負けず、新天地に立つ方々をお祝いし歓迎してくれていました。
式典は、「転入教職員への辞令交付」、「新規採用教員による『服務の宣誓』」、「新規採用教員への辞令交付」、「教育長挨拶」と進められ、私は、「昨日3月31日訪問した各学校では、4月に新たなスタートを切るための準備を、教職員の方々が一丸となって取り組まれていました。」「自然豊か、スポーツとエンターテーメントの街としてますます活気付く本市で充実した日々を過ごしてください。」とのメッセージを送りました。式典はさらに、出席者全員による「市歌斉唱」を行い、閉式となりました。
そして各学校では新体制による学校運営がスタートし、教育委員会は「定例校長会」「定例副校長会」等の開催を経て、4月15日( 水) から「年度当初学校訪問」(以下「当初訪問」)を開始しました。
この「当初訪問」は、毎年この時期に、数日間にわたり稲城市立学校全18校を訪問するものです。メンバーは、私と、教育委員会事務局職員(教育部長・教育指導担当部長・教育企画課長・教育指導担当課長・指導主事)です。各学校1時間程度という限られた時間設定ですが、各学校の経営方針・状況・今年度の解決すべき教育課題等についてご説明いただき、質疑応答、意見交換を行う貴重な機会です。私はこの「当初訪問」を、学校経営の工夫点や課題等について校長先生方と対話し、今後に向けた方向を展望し、さらに目標達成のためにどのように力を合わせていけるか、つまり協働していけるかを共に考える貴重な機会として、大切にしてきています。
今年度「当初訪問」は、原稿執筆現在(令和8年4月20日)、実地中であり、全18校中6校の訪問を終えたところですが、大変有意義な訪問を行ってきています。そこで、以下に、これまで訪問した6校において得た感想等を申し述べたいと思います。
【校長先生と副校長先生のビジョンの一致】
「当初訪問」開始前日4月14日(火曜日) 、教育委員会は「第1回定例副校長会」を開催し、会の中で、全副校長先生方から、「令和8年度の重点教育課題と副校長としての対応策」をお話しいただきました。その際各副校長先生方がトップに挙げた経営課題が、「当初訪問」にてお示しいただく校長先生方の「重点課題」とぴったり合っており、各学校の管理職お二人の経営課題が共有されており、お二人がビジョンを同じくされていることがはっきりと分かりました。各学校ともに、このような強い経営体制のもと、令和8年度が始められているのです。
【地域や専門家の方々のご支援とカリキュラムマネジメントの推進】
各学校では、令和8年度も、「梨の栽培体験」「起業家精神についての学習」「福祉体験」「水道キャラバン」「野球教室」「ボッチャ体験」「保育園との交流」「上級学校体験」等、地域や専門
家の方々のご支援による様々な教育活動を計画しています。本市の学校は、以前から地域の方々の厚いご支援をいただいてまいりましたが、年々、その内容が多様になってきています。これは、学校支援コンシェルジュの皆様のご尽力の成果であり、加えて、社会情勢を見据え教育課題を把握しながらの各学校のカリキュラム・マネジメントの充実の結果と確信しています。皆様からの温かいエールと、学校のマネジメント力向上とがタイアップし、さらに各学校の教育活動が充実していくことを、期待しております。
【集団活動の中での個々の育成の実現】
ある中学校を訪問した際、ちょうど体育館での学年集会が終わり、第2学年生徒の皆さんが校舎内廊下を通り教室に戻っているところでした。生徒の皆さんは、一切の私語もなく、整列した状態を保って歩行しており、私はその光景に深い感動を覚えました。この私の感動は、「お行儀がよい」からではありません。このように、必要な時に整然と行動できるということは、いざという時に集団で自他の安全を守ることのできるという、社会の中で生きていくための必要かつ重要な資質であると感じたからです。遊ぶときは思い切り楽しみ、面白いことに出会ったら大声で笑い、その上で、必要な瞬間には静粛な姿勢をとれるという力は、社会に生きる上で必要であるとともに、集団の中で培われていくものです。本市の学校がこのような力の育成も実現してきているという一面を確認しました。
また、ある学校では、「ICTの活用推進の成果の上での情報モラル教育の充実」という教育課題を挙げ、ある学校では、「児童がどの教員にも相談できる体制」「よりよい挨拶をする習慣づくり」を目指すとのことでした。いずれも、他者との関係づくりと個々の力の育成を連動させながらの取組であり、改めて、子どもたちが仲間と過ごしながら個々の力を伸ばしていくという、学校における教育活動の意義を学校と共有いたしました。
このように、稲城市の学校は、児童生徒がこれからの社会に活躍する力を培い高めることを目指し、令和8年度の教育活動をスタートさせました。そして、教育委員会は、このような学校の姿を、「当初訪問」という直接の対話により、把握・確認しているところです。
「当初訪問」による、学校と教育委員会との対話は、さらに、教育委員会の示す方向を学校はどのように具現化していくか、学校の目標達成のため教育委員会はどのようにサポートしていくかについて、つまり協働の方策を見出すためのきっかけともなっています。
私は今後も、学校訪問の機会を重視し、そこで出会う子どもたちや教職員、学校の姿を踏まえ、さらなる教育施策推進を図ってまいります。
稲城市教育委員会教育長 杉本真紀子
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