No.155 令和6年稲城市10大ニュース
昨年はロシアによるウクライナ侵略から2年目、イスラエルとイスラム主義組織ハマスの戦闘から1年経過となり、両地域での紛争の収束が見通せず深刻な状況となってきました。
海外の出来事を振り返りますと、重要な選挙が目白押しでした。1月台湾総統選挙では与党民進党の頼清徳氏が当選したものの立法委員選挙では民進党が過半数を割り込み野党国民党が第1党となるねじれ国会が生じました。3月ロシア大統領選挙ではプーチン大統領が再選され、4月韓国国会の総選挙では与党「国民の力」が惨敗し野党「共に民主党」が第1党として議席を伸ばし、こちらもねじれ国会となりました。
1月北朝鮮の金正恩総書記が最高人民会議での演説で韓国との平和統一の放棄を宣言し、5月ロシアのプーチン大統領が中国の習近平国家主席との北京会談で戦略的関係の深化に向けた共同声明を発表し、6月ロシアと北朝鮮の首脳会談で包括的戦略パートナーシップ条約を締結、両国関係が軍事同盟に格上げとなり、11月にはロシア西部クルスク州での戦闘に北朝鮮参戦が判明しました。
こうした流れの中で、世界はG7を中心とする自由主義陣営・中露朝のグループ・それらと一定の距離を置くグローバルサウスの3極に分断し、国際紛争の未然防止が最大の目的であるべき国連が機能しない状況となってきました。
7月にはパリでオリンピックが開催されましたが、期待された五輪停戦は実現されませんでした。
10月ノーベル平和賞に日本原水爆被害者団体協議会が選定されました。長年にわたる国連や国際社会への訴えが評価されたものと思います。今起きている紛争に核兵器が使用されないことを祈ります。
11月のアメリカ大統領選挙ではトランプ氏が圧勝となりましたが、米国内外における分断に対してどのように対処していくのか世界が注目しています。
次に、我が国の出来事を振り返ります。昨年は元日から能登半島地震が起きてしまい、災害対応の年明けとなりました。関係者のご努力にもかかわらず半島特有の地形的要因もあって遅れているようですが、一日も早い復興を願っています。
明るいニュースとしては、1月JAXAの月探査機SLIMが日本の無人探査機として初めて月面着陸に成功し、2月新たな大型主力ロケットH3の打ち上げに成功し、東京株式市場の日経平均株価は34年ぶりの最高値を更新し、3月には同株価が4万円を超えました。
3月米アカデミー賞では山崎 貴監督の「ゴジラ・マイナス1.0」が視覚効果賞を、宮崎 駿監督の「君たちはどう生きるか」が長編アニメーション賞を受賞し、9月米エミー賞では「SHOGUN・将軍」が作品賞をはじめ最多計18部門を受賞し、真田 広之氏が日本人俳優として初の主演男優賞を獲得しました。
パリオリンピックでは金20個・銀12個・銅13個のメダルを獲得し、海外の夏季五輪として最多記録でした。
パラリンピックでは金14個・銀10個・銅17個のメダルを獲得する好成績でした。
昨年一年間を通じて最も注目されたのは米プロ野球の大谷 翔平選手でしょう。史上初の50本塁打・50盗塁を達成、2年連続の本塁打王、日本人初の打点王、リーグMVPをはじめ多くの賞を受賞し、日米のファンを楽しませてくれました。
10月に実施された衆議院議員選挙では与党自民党・公明党の議席が過半数を割り立憲民主党・国民民主党が大きく前進しました。少数与党体制で不安定な政権運営となる石破首相の今後の動向が気がかりです。
それでは、稲城市の出来事を振り返ってみましょう。
- パリ2024パラリンピックに3選手が出場
パラ卓球の七野 一輝選手が5位入賞、ゴールボールの萩原 直輝選手と自転車競技女子個人ロードレースの杉浦 佳子選手が金メダルを獲得しました。萩原選手と杉浦選手には市民栄誉賞を授与しました。 - 稲城市発達支援センター分室「レスポーいなぎ大丸」・稲城市重症心身障害児(者)等通所施設「+laughイナギ」を開設
ふれんど平尾内の発達支援センターでは相談件数が増加し、分室の設置が望まれたため、旧第四保育園舎を改修して開設し、併せて身体・知的の重度重複障害の方の通所施設を整備しました。 - 義務教育就学児医療費助成事業・高校生等の医療費助成事業の所得制限撤廃
令和5年度から開始した18歳までの子どもに対する医療費助成事業では財源補助の東京都制度に所得制限がありますが、市独自に6年度から撤廃し、0から18歳の全ての子どもを対象として子育て支援を進めました。 - 「国連を支える世界こども未来会議inINAGI」の開催
市内12の小学校から6年生24人が参加し「住み続けられる未来の稲城市」をテーマに6グループに分かれて討議し、市議会本会議場で発表しました。最優秀賞の1グループは全国の代表が集まる会議に進み、さらに選抜されれば国連で発表する機会が与えられます。 - 大丸谷戸川排水樋門電動化工事
令和元年台風19号では手動で水門閉鎖作業を行い危険な思いをした教訓から、遠隔操作可能な電動式に改修しました。 - 「GOOD CYCLE JAPANサイクルツーリズム推進モデルルート」の指定
東京2020オリンピックで自転車ロードレースのコースとなった都内区間を沿道8市が協力し「東京多摩2020レガシーロード」として国土交通省の指定を受けました。 - 小田良土地区画整理組合が解散
平成24年の事業認可から12年を経て工事・換地処分が完了し、都知事から組合解散の認可が下り、事業が無事に終了しました。 - デジタルアーカイブズの整備
郷土資料室では紹介しきれない死蔵・非公開の文化財をデータベース化してインターネット上に公開する事業を始めました。 - 医師の働き方改革の取り組み
市立病院において時間外労働の上限規制厳格化の適用に向けた働き方改革を進め、「特定労務管理対象機関B」の指定を東京都から受け、医療サービス提供への影響が少なくなるよう努力しました。 - 「地域包括支援センターこうようだい」の移転
きらぼし銀行向陽台支店の業務縮小により空いたスペースを有効活用するため市・きらぼし銀行・アースサポート株式会社が公民連携による協定を締結し、拡大移転をすることができました。
以上が令和6年の10大ニュースです。
番外となりますが、平成3年から5期20年の長きにわたり市長を務められた石川 良一氏が6月16日にご逝去されました。現職の都議会議員が欠員となったことから7月7日実施の都知事選挙に便乗する形で都議会議員補欠選挙が実施されました。予定外の急遽な選挙で選挙管理委員会にはご苦労をおかけしました。
以上のとおり昨年も国内外で様々な出来事がございましたが、日々の市政の安定と発展に向けて今年も精進してまいります。
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