No.156 いなぎ里山レンジャー発足式
1月11日、城山体験学習館レクチャールームにて「いなぎ里山レンジャー」の発足式を開催しました。
稲城市の「緑の基本計画」では「緑の環」として定義されている里山の緑地・樹林地・公園等、いわゆる基幹緑地を今後永続的に保全し市民の共有財産である自然環境を次世代に継承していくことは、これまで大きな課題でした。
市では平成4年に「いなぎグリーンウェルネス財団」を設立し、市内の公園緑地の指定管理者に指定して管理を委託しております。しかし、年々増加する公共緑地を限られた予算の中で管理することは困難になってきています。
市区町村立公園の市民1人あたり面積は、東京都内で1位が多摩市、2位が稲城市ですが、広大な公園緑地を管理する必要がある反面、それに充当する特定の財源は十分に確保されているわけではないのです。
そうした課題を踏まえて、かねてより市民参加で管理する仕組みを構築することが望まれていました。自然環境保全審議会からの提言もありましたが、私も個人的に大きな問題意識を持っており、平成31年の市長選公約の一つの柱として、里山レンジャーの創設を挙げさせていただきました。
それから5年、少し時間がかかりましたが、今回参加者を募集したところ、定員を上回る応募があり、先着24人で発足することができました。
稲城に生まれ育った方も、転入された方も、緑豊かな自然環境が稲城の魅力であるとの共通認識があります。それを構成する公園・緑地・樹林地・農地等の保全は重要ですが、一方で、予算の限界や担い手不足等の課題があります。
農地の維持保全、後継者不足の課題解決のためには、平成28年から「援農ボランティア制度」を立ち上げ、定着しつつあります。
また、街角の緑化については平成14年から「アダプト制度」を発足し、市内随所の花壇について市民協働での管理がなされています。
そして、このたび基幹緑地を構成する公共の緑地や樹林地の保全を、市民協働と公民連携で担っていただく組織を発足することができました。
本年度は、7月までに8回の講座や活動を予定しており、里山に関する知識の習得、城山公園内の緑地を研修フィールドとした実習を行う予定です。
近い将来は、チェーンソーで森林の間伐等も手掛けられる組織に発展できるよう、資材や講師の提供を含めてバックアップしてまいります。
また、民有林の管理についてもお手伝いができるようなボランティア組織に拡大できるといいなと思っています。
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