No.10 消防団消防操法審査会を観覧して
更新日:2012年8月13日
(広報いなぎ平成24年8月15日号掲載)
平成24年7月15日の日曜日、北緑地公園駐車場において審査会が開催されました。
「火点は前方の標的、水利はポンプ車右側後方水槽、手広めによる二重巻ホース一線延長、乗車!」指揮者からの大きな声、緊迫感を伴う想定付与を受けて、4人の隊員が機敏に消火活動を開始します。
消防操法は、人混みや騒音で混乱する火災現場において指揮命令系統を確保し、正確な操作を行うため、一連の操作方法を反復練習し、体に覚えさせていく手順です。小型可搬ポンプを使用する地域もありますが、稲城市では消防ポンプ自動車を使用するポンプ車操法を実施しています。かつては毎年実施でしたが、現在は1年おきになっています。
消防団員の任期は2年で、今年は改選年次に当たります。それぞれの分団では多くの新入団員を迎え活気付く頃ですが、一方で実践経験が不足している時期でもあります。そのため、4月の団員改選から間をおかず訓練開始することは、新入団員の安全確保のためにも非常に大切です。
この審査会は、昭和46年に第1回が開催されてから、今年で第27回目となります。これまで数々の諸先輩方が厳しい訓練を乗り越えて、技術水準を向上してこられました。稲城市の消防操法は、回を重ねるごとに進化を遂げ、東京都の消防操法大会においても上位に入賞できるレベルにあります。
今回の審査会では、第五分団(坂浜)が優勝して二連覇、昨年の都大会出場経験を踏まえて見事な内容でした。二位以下の分団も、それぞれきびきびとした素晴らしい実技で、採点結果は僅差だったと聞いております。
規律厳正にして勇猛果敢、士気の高い稲城市消防団の良き伝統を、若い団員たちがしっかりと継承している姿を見て、私もOBの一人として誇りに思える一日でした。
団員のみなさん、本当にお疲れさま、感動をありがとう!
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