No.41 被災地支援ツアー
更新日:2015年3月15日
(広報いなぎ平成27年3月15日号掲載)
市では東日本大震災の被災地復旧・復興のため、発災直後から職員派遣等を通じて支援しており、今後とも継続していく所存です。
ところで、こうした支援は大切ですが、あまり構えすぎてもお互いに負担となり、長続きしないのではないかと感じます。今後とも長期に渡る支援を継続するためには、直接的な支援のみではなく、そのこと自体が楽しみとなるような要素や間接的支援も必要ではないでしょうか?
市役所では職員を対象に様々な互助会事業を実施しています。その企画の中で被災地支援ツアーが提案され、今年で3回目となりました。旅行をするなら被災県を訪問し、少しでも消費を増やすお手伝いをしようという趣旨です。
今回の訪問先は福島県相馬市、土日一泊ツアーでした。震災前は風光明媚な松林に囲まれた海岸部に観光旅館があったのですが、それらの多くが津波の被害を受けてしまいました。私達の宿泊先は市中心部となりましたが、複数のビジネスホテルに分かれてチェックインです。聞けば、工事関係者が多く投宿され、空室が少ないとのこと。こうした状況からも、当地がまだまだ復興途上にあることを感じました。
初日は相馬市職員有志により市内随所の震災関連施設をご案内いただき、私からは慰霊碑への献花をしました。防災備蓄倉庫「相馬兵糧蔵(ひょうろうぐら)」では、お忙しい中を立谷(たちや)市長自らご説明くださいました。大震災の最前線で陣頭指揮を執られた市長本人の話を直接聞くことができ、稲城市職員にとっても貴重な体験となったことと思います。
翌日はパークゴルフで相馬市職員有志の方と対戦しました。相馬市には火力発電所があり、近隣に石炭灰の最終処分場跡地があります。その地表面を有効活用したスポーツ施設が整備され、サッカー場6面、ソフトボール場4面を含む見渡す限り広大な敷地に9ホール×9コースが整備されています。
当日は東北一円を対象とした大会が開催され、集まった選手で賑わっていました。この競技は北海道の発祥だそうです。グラウンドゴルフと似ていますが、ゴルフ場のミニコースのような専用レイアウトが必要なこともあり、首都圏ではまだ知名度は低いですが、初めての方でもすぐに取り組める軽スポーツとして近年急速に普及しています。
今後の支援継続の一環として両市の市民交流を進めるためにも、この競技が活かせるのではないかと思います。
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