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No.88 稲城の村制施行130周年

更新日:2019年3月12日

今年平成31年は、天皇陛下の退位に伴う改元に大きな関心が寄せられていますが、「稲城」という村が生まれて130年という大きな節目の年でもあることをご存知でしょうか。
稲城は、明治22年(1889年)に、東長沼村・矢野口村・大丸村・百村・坂浜村・平尾村が合併し、人口3,750人の新たな村として誕生しました。当時の6カ村にはそれほど規模の差がなく、吸収合併ではなく対等合併であったため、新村名「稲城」がつけられたものです。
なお、当時の押立村は北多摩郡の管轄下にあり、同じく明治22年に新たに誕生した多磨村(現在は合併して府中市の一部)に属することになりました。その後、昭和24年に多磨村から押立と常久の一部が稲城村に編入され、現在の稲城市域が形成されています。
ところで、全国の市町村の多くは、これまで三度の合併を経て、大きく数を減らしてきました。もともとは江戸時代以前から生活の場となる共同体としての「自然村」があり、明治21年の段階で市町村は71,314あったそうです。同年に市制及び町村制が公布され、小規模の町村では行政能力が不足するので「明治の大合併」が実行され、明治22年には15,859に減少しました。
次に、昭和22年の地方自治法施行、昭和28年の町村合併促進法及びこれに続く昭和31年の新市町村建設促進法による「昭和の大合併」が実行され、昭和36年までに3,472に減少しました。
更に、平成7年の地方分権一括法による合併特例法の改正により平成11から18年までに「平成の大合併」が実行され1,821に減少し、現在では1,718となっています。
以上の経過から、明治22年以降に一度も合併を経験していない市町村は全国的には少なく、稲城市はそのうちの一つであり、「純血主義を守る自治体」などと呼ぶ方もいらっしゃいます。ただし、地理的要因や人口急増の経緯などの関係で東京都多摩地区においては必ずしも珍しくはなく、武蔵野・三鷹・小金井・国分寺・東村山・清瀬・国立・狛江・多摩・羽村の各市が該当します。
こうしたミニ知識を踏まえると、市民の皆さんの稲城市への愛着も更に深まるのではないかと思います。
稲城市は2021年に市制施行50周年という大きな節目を迎えますが、その前に、稲城のルーツである村制施行130年を皆さんに知っていただくため、少し地味ではありますが、新年度にいくつかの事業ができれば良いなと思っています。

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稲城市 企画部 秘書広報課
東京都稲城市東長沼2111番地
電話:042-378-2111 ファクス:042-377-4781

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